専門家に予防法を聞いてみました!

骨や筋肉の量のピークは20~30代だということをご存知でしたか?骨や筋肉は適度な運動で刺激を与え、適切な栄養を摂ることで、強く丈夫に維持されます。弱った骨や筋肉では、40代・50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降、思うように動けない身体になってしまう可能性があります。

それでは、20代や30代からできる予防法はあるのでしょうか。

ロコモ チャレンジ!推進協議会さんに今からできる予防法についてお話を伺ってみました。

1.若いうちからできる予防法はありますか。
女性ではBMIが19未満のやせが骨粗鬆症のリスクとなることが分かっているので、やせすぎないことが大切です。また、スポーツをする人では膝の靭帯や軟骨の損傷が変形性関節症のリスクとなることが分かっているので、万一そのようなけがをしたときは治療を受けておくこと

※BMI(ボディ・マス・インデックス)・・・体重と身長の関係から算出される体格指数で、肥満度の目安

2.どんな運動をどれくらいやるとロコモ予防になるでしょうか。
運動の強度や種類についてはロコモ予防という点からは一概に述べられません。20から30代では生涯続けられるスポーツをみつけること、40代ではそれを継続することが必要でしょう。それ以降ではスポーツを継続していない人ではロコトレなどで基礎体力をつけてから、次のステップへ進むこと、けがや障害に気を付けて行ってください。

3.ロコモを知らない、または身近に感じていない若い世代へのメッセージをお願いします。
便利な現代社会では運動器の衰えは知らぬ間に忍び寄ってきます。学校を卒業して以来、運動テストを受けたことの無い人も多いのではないでしょうか。そんなみなさんは、ロコモ度テストで自分の運動器の状態を知ることから始めましょう。

今回、ご紹介した内容につきましては、ロコモチャレンジ!に詳しく載っていますので、気になる方は、是非、チェックしてみてくださいね。

20代や30代のみなさんは、もしかしたら、今回ご紹介した「ロコモ」についてはまだ身近な話題としては感じにくいかもしれません。
でも、数十年後の未来の私たちの行く末が「今」の私たちの日々の生活や行動にかかっていると頭の片隅にでも置いて、運動などを心がけるようにしてみてください。

誰だって、寝たきりや要介護になるよりは、最後まで健康でいたい。
それなら、「今」が大切。
まだ早いから、ではなく、将来、ロコモや寝たきり、要介護にならないためにも、普段の生活を見直していきませんか。

取材協力・資料提供:ロコモ チャレンジ!推進協議会
■日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト
ロコモ チャレンジ!

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。