ルウ作りに10時間以上!?リッチなカレーの“美味しさ”の秘密とは?

ところで…メニューにはすべて“リッチな”と書かれていますが、具体的に何がリッチなのでしょうか?

店主の浅野さんに伺ってみると「食材の品質や仕込みにかける時間が桁違い」なのだそう。

 

まず、ルウ作りには10時間以上をかけています。

大量のタマネギをじっくり炒め、自家製のバナナジャムやマンゴーなどを加え、甘みとコクを引き出します。さらに、10時間かけて仕込んだブイヨンスープを合わせ、じっくりと煮込んでいるのだとか。

そして、このブイヨンには、鶏ガラ、豚骨、昆布、椎茸に加え、高級食材として知られる「あご煮干」を使用。冷却と寝かせを繰り返し、完成までに4~5日もの時間をかけているそうです。

厳選された素材と、手間暇を惜しまない仕込みが、“リッチな”カレーの秘密なのだと感じました。

38年間にわたって守られてきた伝統の味

このレシピは、1987年の創業以来、38年間(2025年時点)にわたって守られてきた伝統の味。

20種類ものスパイスを使用し、和の出汁の旨みと融合することで、スパイシーでありながらコク深くまろやかなカレーに仕上がっています。

お肉にもこだわっており、ポークカレーには神奈川県のブランド肉「高座豚」を使用。

高座豚は生育が大変なため、スーパーでは販売しておらず、珍しい品種なことから値段も高いそう。

そんな貴重な豚肉を角切りにしてカレーに加えることで、より深い旨みを引き出しています。