[80回]ミュージカル「AKB49」千秋楽直後に聞いた! 初座長・宮澤佐江、舞台の裏側

 はい! できたと思います。それに、”活かさなきゃダメだ”と思っていた自分もいたのは確かです。例えば歌の歌い方、台詞の暗記の仕方も気をつけたりしました。

人の台詞を受けて自分の台詞をどう自然に出すかとか、そういうところまで自分を持っていかないと、お芝居はうまくいかないんだって学んだのも、『クザリアーナの翼』のときだったから。ただ台詞を暗記するだけじゃダメなんだって思ってました。

ーー今回「ミラチャイ」スタッフは、全国各地の映画館で行われた、“ライブビューイング”を拝見しました。舞台を見ながらさまざまな思いが込み上げましたが、例えば、二幕の佐江ちゃんがボロボロと泣く、泣きのシーンには鬼気迫るものを感じました。

病院のシーンですか？ 本当ですか！？ 

ーー佐江ちゃんを見ながら “アイドルの舞台で、あそこまでやるものだろうか”と思ったんです。こんなことを言うのは、失礼かもしれないですが…。

ライブビューイングがあった日の夜の回は、鼻水すごかったですよね（笑）。 途中で、“あ、ヤバい! 今、鼻水出てるな”って思ったんです。

ーーはじめは気付かなかった？

はい。気付かなくて途中で、“あッ！ 今日はライブビューイングが入ってるんだ。顔がアップになってるんじゃない??”って思って、“男の子だったら、鼻水がでたときにこうするよな”って、鼻水を指でぬぐって、衣装でサッと拭いたんです（笑）

ーー気付かないほどシーンに集中していたんですね。