「ふたつの青」によって生まれる絶景

●青い都(ウズベキスタン/サマルカンド)

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旧ソ連に属していた、中央アジアに位置する内陸国であるウズベキスタン。ひと口に、ウズベキスタンというと、お世辞にも日本からの知名度が高いとは言えない国である。しかしその知名度の低さを吹き飛ばすほどの「美の要素」を、この国は持っている。

同国の古都、サマルカンドは、あの世界遺産に登録されたほどの「ふたつの青」があり、別名「青い都」といわれている。ひとつ目は、1年中天候がよく、印象深く抜けるような青空を意味する。世界中どこにでもあるはずの「青空」が、世界遺産に認定されるという稀有な例である。

実際に見てみると、日本の青空とはスケールが違う青空が、より高く、より遠くまで広がり、まさしく視界全体に「青」が広がるのだ。その青空だけでも、絶景と称しても過言では無いレベルである。

 

写真:KONO KIYOSHI/アフロ
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そして、もうひとつの「青」。それは、サッカー場クラスの大きさを誇る、「ビビハニム・モスク」だ。その規模なんと世界有数クラスの規模。このモスクの特徴は、サマルカンドの青空に溶け込むように、モスクの基調色が「青」とされているところだ。

純天然の青空と、人が造り上げた青い建築物が溶け込み合う、青の絶景が広がっており、日本にいては想像することもできない絶景である。自分の視野を広げたいと感じている人は、ぜひ一度、このサマルカンドを訪問してみると良いだろう。

[交通]
成田空港からタシケントまで直行便で約9時間半、そこからサマルカンド行きの列車で向かうことができる。

 

 

幻想的! 数百万匹のクラゲが浮かぶ奇跡の湖

●ジェリーフィッシュレイク(パラオ共和国/マカラカル島)

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マリアナ諸島南端に位置する島国、パラオ共和国。旧首都であったコロールの空港に降り立ち、真っ先に向かいたいのが、マカラカル島にあるパラオで最も有名な塩湖「ジェリーフィッシュレイク」である。

外見からは何の変哲も無いこの湖が絶景スポットとして人気なのは、そこに広がる幻想的な水中光景からである。その絶景とは……「ジェリーフィッシュ(タコクラゲ)」の名の通り、数百万匹のクラゲが幻想的に泳いでいる光景なのだ。

そのゆらゆらと揺れながら泳ぐ、とてもデリケートな生き物であるジェリーフィッシュに包まれながら、付かず触らずに湖に潜る(※)ことは、パラオの人々そして観光客にとって最高のヒーリングとされている。

 

写真:竹沢うるま/アフロ 拡大画像表示

無数のかわいらしいジェリーフィッシュに体中が包まれる体験は、インパクト十分かつヒーリング効果も抜群。まるでクラゲが星のひとつひとつのようで、「宇宙にいるようだ」とも錯覚される絶景である。

サイパン、グアムが、観光地として有名なマリアナ諸島だが、ほんの少しだけ足を伸ばして、パラオにでかけると、もう日本では絶対に味わうことのできない体験ができる。また、昔からパラオは有数の親日国で、日本人にとって居心地が良い国でもある。日頃ストレスに包まれている人には、まさしくうってつけの絶景スポットが、日本の近くに存在するのである。

ちなみにこの湖のクラゲは極めて毒性が低く、刺されることに関してもほとんど影響がないので安心して欲しい。

※ジェリーフィッシュ保護のため、ダイビングは禁止され、シュノーケリングのみ許可制となっている。 

[交通]
成田空港からパラオ島・コロールまで直行便で約5時間、そこからは各種ツアーを利用するのが便利。