「夏になるとなぜか胃腸の調子が悪い……」「慢性的な疲労感が取れない……」そんな悩みを感じたことはありませんか? その不調はもしかすると「内臓型冷え性」が原因かもしれません。
冷え性というと冬の悩みのイメージが強いですが、じつは夏も注意が必要です。この記事では、内臓型冷え性の特徴や原因、日常生活で取り入れられるセルフケア方法までわかりやすく解説します。
夏は要注意!内臓型冷え性とは?
内臓型冷え性は、手足は温かくても、内臓が冷えている状態のことです。冷えによって内臓の血流が悪化して胃腸の働きが低下し、必要な栄養が十分に吸収されなくなります。これにより、以下のような症状が引き起こされます。
・腹痛
・下痢・便秘
・食欲不振
・疲労感
・やる気の低下
・PMS
女性の場合、おなかが冷えると子宮も冷え、婦人科系のトラブルにもつながりやすくなります。
また、夏は冷たい飲食物や冷房の影響で内臓が冷えやすく、知らず知らずのうちに体調を崩すリスクが高まるため、注意が必要です。
とくに、低体温の傾向がある人の場合、基礎代謝が低いことで熱が生まれにくく、血流の悪化を招いて内臓の冷えが慢性化しやすい傾向があります。(※1)
夏の生活習慣が冷えを招く!内臓型冷え性の原因
夏の暑さで「冷え」とは無縁だと思われがちですが、実は冷え性を引き起こす要因が夏の生活にはたくさん潜んでいます。ここでは代表的な3つの原因を紹介します。
1.冷たい物の摂りすぎ
先述したとおり、アイスや冷たい飲み物、そうめんや冷やし中華などの冷たい麺類など、夏場は冷たい物を摂る機会が増えます。これにより胃腸が直接冷やされ、消化機能の低下や便秘・下痢などを引き起こすことになるのです。
また、冷たい飲料水で水分補給をしている場合も、飲みすぎると内臓の冷えにつながります。
2.エアコンの当たりすぎ
冷房の効いた室内に長時間いておなかや腰まわりが冷えることも、内臓の冷えにつながる原因のひとつです。
血液には、酸素や栄養のほかに熱を運ぶ役割もあります。冷えによって内臓の血管が収縮すると、血流が悪化して十分な酸素や栄養、熱が運ばれなくなります。これにより、内臓の機能が低下してしまうのです。
オフィスや電車、カフェなど、冷房が効いている環境ではとくに注意が必要です。就寝中も寝室の冷房が効きすぎていると冷えにつながります。
3.自律神経の乱れ
夏は外気温と室内温度の差が激しく、体温調節を担う自律神経が乱れやすい季節です。暑さによる寝苦しさやストレスも自律神経の乱れにつながる要因です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、副交感神経は血管を拡張させる働きがあります。
内臓型冷え性の場合、副交感神経が優位になりすぎることで、血管が拡張されて熱が手足などから放出されてしまう傾向があります。からだの内側に熱をため込むことができなくなり、その結果内臓の冷えにつながってしまうのです。

























