図書館で小学校1年生数人がお菓子を食べていました。そこには“飲食禁止”の貼り紙が!
注意すると「うざいんだよ!おばはん!」と言い返されてしまいました。
ほんの数年前までは可愛い天使だった幼子が、どうしてこんな風になっちゃったのでしょう。果たして大人の責任は?
『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がお話しします。
子どもというのは、小さなうちは「ママ~、ママ~」と金魚の糞みたいに親の後を追い回したり、知らない人に声をかけられれば人見知りしたり、ママにしがみついたり…なんとも可愛らしい態度が親から見れば愛おしいものです。
ところが、段々と大きくなるにつれ、その態度が変わってきてしまうことがあります。特に小学校に入学して夏休み終わった頃から、そんな態度が見られるようになると感じています。
注意された子どもたちの驚きの反応
先日、図書館に行ったときの出来事です。
3人の小学1年生がお菓子を食べながら貸出用の漫画をめくっていました。壁には“飲食禁止”の貼り紙がありました。そこで、筆者は「図書館内では飲食禁止ですよ」と注意しました。
すると、返ってきた答えは「うざいなあ~うるせえんだよ。おばはん」。
けだるそうに、面倒くさそうに吐き捨てるように言われてしまいました。「はい」と素直に食べるのを止めるかと思いきや、逆ギレされてしまい驚いてしまいました。
ここでひるんでしまったら「大人として甘く見られてしまう…」と思ったので、筆者は少しばかり怖い顔をして「その言い方はよくないよ」と更に叱りました。
すると「ごめんなさい」と言ってお菓子を食べるのを止めるかと思いきや、「こえぇ〜」と叫びながら不機嫌な顔で立ち去った児童達でした。
見知らぬ他人に叱られて「恥ずかしい」と感じたのかもしれませんが、「なんだその態度。素直じゃないな。心が荒れているなあ」と感じました。
朱に交われば赤くなる
幼児と違って小学生になると友達関係は複雑化します。「うぜえ」「マジギレ」など“流行り言葉”を使うことで仲間意識を強めることもあります。友達の真似をして悪い言葉も盛んに使います。
悪い言葉を使うことがいけないことではありません。けれども、大人に注意されたとき、素直にそれを受け入れない姿勢はどうでしょう?家庭のしつけのありかたに課題があるのかもしれませんが、赤の他人にも責任の一端があるように思います。
大人側の課題について、次にお話しします。