2. 楽しいことをなんでも教える
もう一つは、私自身が、レジャーやエンターテイメント関係の仕事をしている環境もあり、子どもたちには、楽しいものは、無差別になんでも教えています。
キャンプやアウトドアレジャー、スポーツだけでなく、工作やアート、漫画、映画、スマートフォン、ゲームに至るまで、分け隔てがありません。
また、「asobi基地」でのボランティア活動のおかげで、同学年や異年齢の友達や、様々な大人たちとの繋がりも多く、遊びを自ら作り出して楽しむ経験も豊富です。
もちろん、うまくいかなくて落ち込んだり、自暴自棄になったり、めげたりすることも多々ありますが、すぐに切り替えて、自分で自分をポジティブにする方法をよく知っています。
本人が納得するまで徹底的に甘えさせる
我が家が一番大切にしているのは、発達心理学で言うところの「心の安全基地」です。
たとえば、小学1年生の息子は、野遊びのおかげで身体能力は高いのですが、とても泣き虫で、1日に3回は必ず泣いるんじゃないか、というくらいです。
怒られて悔しかったり、上手くできなくて不甲斐なかったり、転んでショックだったり、理由は様々。こうしたときに、「男なんだから泣くな」と叱咤するのではなく、泣くにまかせて、(本人が必要とすれば)ぎゅっと抱きしめます。
おもしろいもので、自宅にいるときや、家族といるときは、このようにスーパー甘えん坊ですが、外では滅多なことでは泣きません。ど派手に転んで怪我をしても、グッとこらえます。上級生にでも平気で挑みますし、ガチンコの喧嘩になることもあります。
外での姿しか知らない、友人知人のパパ・ママに「家では泣き虫ですよ」と教えると、おしなべて「えっ!?」と驚かれます。
つまり、見方を変えれば、いつでも帰って甘えられる場所(=心の安全基地)があることで、外では好奇心のまま世界を広げ、頑張ることができているわけです。
小学高学年、中学生と成長していけば、親離れするのは明らかなのですから、本人が必要とする限りは、好きなだけ甘えさせてあげる方針です。
「子どもが笑顔でいられるように」がポイント
以上のように、我が家の子どもたちは、ほとんど風邪をひくことなく、すくすくと育ってくれています。親としては、子どもが健康に成長してくれることが何よりなので、本当にありがたい限りです。
とはいえ、記事冒頭でも触れたとおり、健康とは、1 + 1 = 2というような、単純なものではありません。我が家を参考に、野遊びを増やしたり、教育方針を模索したりしても、必ずしも風邪をひかなくなるとは限りません。健康のために必要なものや、バランスの取り方は、各家庭によって異なるはずだからです。
個人的には、なにをしている、なにをしていない、といった枝葉のことよりも、「日々、子どもが、いきいきと笑顔でいるかどうか」こそが、重要なポイントだと考えています。
ポジティブな精神指向が、健康に良い影響を与えるのは、大人も子どもも同じはず。たくさんの経験をし、楽しみを知り、成長していく過程が、結果として健康に繋がれば、言うことはありません。
それに、子どもたちが何事かに熱中している様子に頬を緩めたり、世界を広げていく背中を見守ったりするのは、親としてとても幸せです。
そういえば私自身、子どもたちが生まれてから、体調を崩す頻度がかなり減りました。子どもの笑顔は、親の健康にも寄与してくれるのかもしれませんね。