女性の組織ではどうなのか?

女性の組織では、このような問題はほとんど起こりません。

なぜなら、この研究結果にもあるように、女性同士の絆は、男性ほど強くないからです。

女性の組織の場合は、男性のように、自分の命に代えてもトップを守り抜くというような使命感を持ち合わせている取り巻きは、おそらくいないでしょう。男性がよく使う「義理人情」などという言葉も女性から聞くことはほぼありません。

その理由は、女性には他に守りたいものがあるからです。すなわち、女性にとって何よりも守りたいものはわが子であり、もっとも強い絆は、わが子との絆なのです。

もちろん男性に子どもに対する愛情がないとは言いません。わが子を思う気持ちは母親と同じでしょう。

でも、悲しいかな、子どもを10か月にわたり自分の身体の中で育てたという、母親の絆にはかないません。

さらに、女性の場合は、一般的には男性ほど拡大指向や上昇指向はありません。どちらかというと、前面に出るよりボスを陰で牛耳る立場を選ぶでしょう。たいていの組織に、ボスの陰にいる女帝が存在しますね。

まとめ

陰で牛耳る女帝が、ボスが道を外しそうになった時にいさめるような立場であればいいのですが、ボスと一緒になって自分たちの個人的な利益を享受しようとすると、今回問題になっているような組織になってしまいます。

それを防ぐためには、やはり中立的な立場で監視する機関が必要でしょう。

多くの人の人生を左右する組織のトップは、「周りをイエスマンばかりで固めない」「自分と異なる意見を聞く耳を持つ」という組織の発展のための基本中の基本を、肝に銘じておくべきですね。

特に、いい意味でも悪い意味でも、仲間意識の強い男性は要注意です。

<参照>Mail Online

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」