乳幼児と一緒のハイキングデビューや、子どものトレッキング(山登り)練習に最適な、「栂池自然園」。日本国内有数の高層湿原は生きものが豊富で、白馬三山の雄大な景色も素晴らしい環境。
子どもの意欲・やる気や、体力に応じて、コースを選べるのも魅力。最奥まで辿り着ければ、白馬大雪渓のパノラマのご褒美が!
子どもが自分の足で歩ける年齢の目安や、所要時間、子どもでも楽しめるのかなど、親子目線で徹底レポート。
子どもが目を輝かせる! 本物の自然&生きものたち
「栂池自然園」という名称から、「植物園のようなところかな? 子どもは飽きちゃうんじゃないかな?」と心配するパパ・ママもいらっしゃるかもしれません。
実際、国内有数の高層湿原である「栂池自然園」は、ミズバショウのような湿地に自生する植物や、貴重な高山植物の宝庫です。
ただし、同時に、小動物や魚、昆虫類の姿も豊富に見られます。
川にはイワナが泳ぎ、池にはオタマジャクシが遊び、トンボが飛び交い、草むらにはバッタが跳ね……と、子どもたちは大人よりも目線が低いため、生きものをたくさん発見します。
子どもたちは、ただ歩いているだけでも、興味津々です。
また、「栂池自然園」は、標高約1,900mにあります。眼前には、標高3,000m近い、雄大な白馬三山や、小蓮華山、白馬乗鞍岳が迫り、晴れていれば、山頂までくっきりと見通せます。
本物の自然がある、高層湿原を、雄大なパノラマを眺めながら散策する、最高のロケーション。
植物に興味がない子どもでも、楽しめる要素はたっぷりあります。親としては、ぜひ連れて行ってあげたいと思わずにはいられない環境です。
最奥には白馬大雪渓も!
ハイキングやトレッキングは、目標があると頑張りやすいもの。
「栂池自然園」は、起伏はあるものの、山頂を目指すトレッキングではありません。
ただし、代わりに、最奥の展望湿原からは、日本三大雪渓の一つと言われる、白馬大雪渓を、間近に眺めることができます。
真夏でも真っ白な雪が残り、目に鮮やか。白馬岳への人気の登山コースとあって、時節によっては登山者の姿が見えることも。
「栂池自然園」はコースを自由に選ぶことができ、最奥の展望湿原まで到着するには、それなりに頑張る必要がありますが、苦労するだけの価値のある、素晴らしい眺望です。