子どもの年齢・体力に応じてコースを選べる!
「栂池自然園」は、入口から、最奥部の展望湿原まで行って、往復すると、約5.5kmの道のりです。
また、中盤の楠川を前後して、高低差100mほどの、ちょっとしたトレッキングになります。
よって、子どもの年齢や体力、意欲・やる気に応じて、ルートガイドを見ながら、コースを選ぶことになります。
歩けるようになれば挑戦OK!「楠川」往復コース(約1〜1.5時間)
早ければ2歳くらいから自分の足で挑戦できるのが、栂池自然園の入口から、ミズバショウ湿原、ワタスゲ湿原をゆっくり巡る、のんびりお散歩コースです。
歩くのは、整備された、平坦な木道。パパ・ママが、おんぶ紐を使って、子どもを背負って歩くこともそれほど難しくないため、乳児連れでも可能です(抱っこは、自分の足元が見えず、足を踏み外すなど思わぬ事故に繋がるため、避けましょう)。
子どもの道草にたっぷり付き合ったり、休憩を挟んだりしても、往復で1時間から1.5時間程度で楽しめます。
個人的には、ワタスゲ湿原の奥地まで行けたのなら、楠川まで足を伸ばすのがおすすめです。
最後だけ登りになり、息が切れますが、それだけの価値があります。
とても透明で、冷たい、沢の水に、子どもたちもきっと目を輝かせるはずですよ。
白馬大雪渓を目指せ! 完全制覇コース(約3.5〜4時間)
白馬大雪渓を眺められる、展望湿原を目指す完全制覇コースは、往復約5.5km・高低差100m。所要時間は、休憩を含めて約3.5時間から、4時間はかかります。
単純に歩く距離が長く、時間も掛かることから、年中や年長、小学低学年くらいからの挑戦が現実的です。
なお取材時は、トレッキング経験のある小学3年生・女子、小学1年生・男子、普段はまったく山歩きをしないベビーシッターと、計4名で行きました。
トレッキングとしての難易度は低いため、子どもたちは元気でしたが、シッターさんは疲労困憊、それなりに疲れたようです。普段あまり運動する機会がなかったり、体力に自信がなかったりする大人は、覚悟が必要です。
楠川付近からの、高低差約100mの登り降りですが、小学低学年くらいまでの子どもに、トレッキングの練習をさせたいと思っているのなら、ぴったりの難易度。
足元は、地面が乾いていれば、運動靴で問題ありません。
ただし、標高が高いため気温が低く(真夏でも20度ちょっと)、天候の急変もあり得ますので、防寒着やレインウェアは必ず持参しましょう。