俳優/歌い手としての、渋谷すばるの変遷

今はジャニーズの関ジャニ∞のメンバーで多方面で活躍しているが、今まで俳優の仕事は多くない。1999年に放送された、嵐の二宮和也とW主演の『あぶない放課後』や、2011年の24時間テレビスペシャルドラマ『生きてるだけでなんくるないさ』など。

個人的には『いちご白書~大地の産声が聞こえる』のすばるは印象的だったので、今回改めて振り返ると、俳優業が少ないことがわかったのが意外だった。

一方、歌での活躍はジャニーズJr.の頃から多くの人の目に触れている。

90年台後半から2000年頃までのジャニーズJr.メインのTV番組が放送されていた全盛期は“東の滝沢、西の渋谷”と言われるほど、関西ジャニーズJr.の中心的人物であり、その歌唱力も評価されていた。当時からひとりでTVで歌を披露することもあり、『愛してる愛してない』を歌うキレのある姿は多くの人の記憶に残っているのではないだろうか。

ジャニーズならではの歌とダンスのカッコよさはもちろんだが、布袋寅泰の『LOVE JUNKIE』やTHE YELLOW MONKEYの『プライマル。』といったロックナンバーを歌わせたときのすばるの魅力に心奪われた人は多いはずだ。

 

ザ・クロマニヨンズともセッションするほどの実力を持つすばるが、今回映画で披露した『古い日記』。カスミだけでなく、観ている人の心までも一気に持って行ってしまう、力強さがある。ぜひ、劇場でその感覚を味わって欲しい。

また、劇中ではスピッツの『チェリー』やMONGOL800の『あなたに』などを歌わされ、その歌声に赤犬メンバーも心動かされる、という場面も。いくつもの歌を聴けるのも嬉しいポイントだ。