ワンオペママがITツールやアプリを選ぶポイント

池原さんによると、ワンオペ育児で陥りがちなことは主に2つあると話します。その2つの観点から、ITツールやアプリを選ぶのを勧めます。

1.少しでも時間の余白が持てる工夫としてのツール選びを

池原「ワンオペ育児では、とにかく時間が足りず、ストレスを溜めがち。honestbeeは買い物代行をしてくれるアプリですが、これ以外にも生協やAmazonなど、買い物の時間を短縮してくれるサービスはたくさんあります。

このようなサービスを使って、できるだけ『自分でしなくてもよい家事』を減らし、少しでも時間の余白が持てる工夫をするのをおすすめします」

2.周りに助けを求める。必要ならツール・サービスに頼る

池原「ワンオペ育児中は『私はこんなに大変なの!』『自分でやったほうが早い』と思うあまり、周囲の人を巻き込んだり、弱音を吐いたりするのをやめてしまいます。

また、家事代行などのアウトソース利用をしたり、効率化家電を購入することにも罪悪感を持つこともあるかもしれません。

しかしそれではストレスはたまる一方です。できるだけアウトソースし、周りの人に助けを求めましょう。案外、周囲の人は温かく受け止めてくれるものです。

助けてもらったら、きちんと感謝を伝える。このサイクルによって、ぐっと、心が軽くなると思います」

目の前のことをとにかくこなすしかない! そんな嵐のように過ぎ去る毎日の手助けになるモノや人なら存分に頼って、感謝して、心と体のバランスを取ることが大切といえそうです。

【取材協力】池原真佐子(いけはら・まさこ)さん

育キャリカレッジ / 株式会社MANABICIA代表
福岡出身、早稲田大学・大学院で成人教育を専攻。PR会社、NPOを経てコンサル会社で勤務。在職中にINSEADのパートタイムのコーチングと組織開発の修士(Executive Master in Change)を取得。

そのタイミングで人材育成を手がける会社(株)MANABICIAで起業。その後、妊娠するも、臨月でパートナーが欧州に転勤、東京でワンオペ育児開始。産後1年半経った頃、キャリア女性にメンターをマッチングさせる育キャリカレッジを立ち上げる。2018年秋からは東京とドイツにも拠点を持つ予定。

2017年に英ユニリーバDOVEの欧州・南米プロモーションに、日本を代表する新しい女性として出演。その他、日テレNews等のメディア出演も多数。