2. ベルが図書室に感動したのは、当時は本が高級品だったから
『美女と野獣』のヒロイン「ベル」は、読書好きの女性として描かれています。
ディズニーの作品は、時代設定が明確になっていません。
ただ劇中でベルの父親が蒸気機関を使った「自動まき割り機」を作っていることから、『美女と野獣』の舞台は、18世紀~19世紀の産業革命の頃のフランスではないかと考えられます。
当時、活版印刷はあったものの、まだまだ庶民にとって本は高級品でした。
そのため、本は買うのではなく、貸本屋で借りるのが一般的でした。劇中ではベルが貸本屋に行くシーンも描かれていますよね。
本は知性の象徴でもあると同時に、富の象徴でもありました。
ビーストがベルへのプレゼントとして、城の図書室に案内したとき、天井高くまで本が積み上げられている様子を見てベルは驚きます。
単に本が好きだっただけではなく、それだけ本が高級品だったからなのですね。
3. ビーストの本名は「アダム」ではない!?
インターネットを見ていると「野獣(ビースト)の本名はアダム」と書かれているのをよく見かけます。
東京ディズニーリゾートの公式ファンクラブ「ファンダフル・ディズニー」の会報でも、プリンス・アダムと記述されています。
実はアダムという名前は、ミュージカルやゲームなどで使われているものの、ディズニー公式ではないのです。
ディズニーは公式ファンクラブ「D23」のウェブサイトで「アダムは公式の名前ではない」と否定しています。
ちなみに、ビーストはライオン、バッファロー(水牛)、イノシシ、ゴリラ、オオカミ、熊など色々な動物からパーツが取られています。目だけは人間のままですね。