妻の復職前後、メンタル的にもサポートを

もうひとつ大切な課題は「妻の復職前後のサポート」です。保育園に子どもがなじんでいくのに時間がかかるのと同じで、しばらく休んでいた職場に戻りなじんでいくためには時間もかかります。最初は時短勤務になるかもしれませんが、毎日仕事をする環境に戻るのは簡単ではありません。これは男性では分からない感覚です。

特に最初の数カ月は、仕事のペースがつかめないこともあり、妻のストレスも大きくなります。子どもの保育園最初の数カ月もなじめなかったり、何度か体調を崩して呼び出されたりします。そうなるとストレスが家庭内にダブルで存在している状態になります。

こうしたストレスをできるだけ男性サイドが受け止めて軽くしてあげるべきです。直接受け止めることが難しいのであれば、食事や家事の負担を軽くすることでこれをフォローすることも考えられます。

わが家の場合でいえば、「中食、つまりお弁当を買って夕食にする」を推奨するとともに、洗濯物については多くの部分を私が担当するなど家事シェアを意識しました。仕事も早めに切り上げ「6時半帰宅率95%」に生活サイクルを変更したのもこの頃です(子どもが寝たあとまた仕事を再開して、原稿を書くようにしました)。

また有休取得については積極的に考えてみましょう。最初の数カ月くらいは子どもが発熱したり急なお迎えになることがしょっちゅうです。朝に病院に連れて行き通園するまでを男性が行うなど、できるだけ男性がバトンタッチしてあげ、妻の職場復帰をサポートしていきましょう。

職場で調整が可能であれば男性も育休取得をしてみるのもひとつの方法です。保育園に通い始める最初の数カ月について1カ月でもいいのでお休みを取れると、男性も全面的に「子どもの保育園デビュー&妻の職場復帰」をサポートできます。

育休制度には「パパママ育休プラス」という仕組みがあり、これを活用すると、1歳2カ月までの期間まで男性がスライド式に育休を取ることができます。育休期間は雇用保険制度から賃金の3分の2が支払われますので「無給のため暮らせない?」という心配もありません。
(私は取りたかったのですが、雇用保険に入っていない立場なので取得できなかった。残念です)

ここまでの間、育休を取って子育てにがんばってきたママですが、パパは自分ができることがあまりないと思っていたかもしれません。しかし、4月と5月はパパのがんばりの見せ所。ぜひ積極的にイクメンになってみてください。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会

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