8月29日(土)は追加上映!水木しげる氏の戦争体験を描いた、オリジナルのプラネタリウム作品
多摩六都科学館(東京都西東京市、館長:高柳雄一、以下「当館」)では、プラネタリウム作品「水木サンのみた暗闇 ―ぬりかべに遭った夜―」を8月1日(土)・8日(土)に再演を実施し、好評につき8月29日(土)の追加上映を決定しました。
本作は、漫画家・水木しげる氏が戦地で体験した出来事をもとに制作したオリジナル作品です。1944(昭和19)年当時のニューブリテン島の星空を再現し、水木氏の著作をもとに構成した物語を、声優・古川登志夫氏のナレーションとともにお届けします。
プラネタリウムならではの星空と暗闇の表現が高く評価され、2025年の初演では1,700人以上に観覧されました。戦争を新たな切り口で伝える作品として反響を呼び、今回の再演につながりました。
水木しげるファンの2人から生まれた企画
この作品の企画が立ち上がったきっかけは、2023年に実施された「水木しげる生誕100周年」と「プラネタリウム100周年」の連動記念番組の上映会でした。上映後、本作品で構成を担当することになる牛尾茉由氏と当館 天文グループの齋藤正晴(以下、齋藤)の間で、「水木しげる氏の戦争体験をプラネタリウムで表現できないだろうか」という会話が交わされたことが出発点となりました。
その後、水木プロダクションの協力を得ながら構想を具体化。1944年当時のニューブリテン島の星空を再現し、水木氏の著作に残された言葉や絵を再構成することで、プラネタリウムならではの作品として完成しました。
プラネタリウムだからこそ表現できる戦地の夜
本作では、1億4,000万個の星を映し出す光学式プラネタリウムと6chサラウンド音響を活用し、水木氏が見たであろう星空と、戦地を包んでいた深い暗闇を再現しています。
「当時の星空とドーム空間ならではの深い暗闇が重なることで、水木先生の戦争体験を伝えられるのではないかというアイディアが牛尾さんからあり、それを表現しました」(齋藤)
プラネタリウムドームは本来、星空を見上げるための施設です。しかし本作では、その空間が持つ“暗闇”そのものも表現の一部として活用されています。

8月1日・8日ともに一般席は完売(8月8日撮影)

開演前のホワイエのようす
「水木サンのみた暗闇 ―ぬりかべに遭った夜―」ポスター
観覧者に委ねられる“考える時間”
本作は、水木しげる氏が実際に見た星空や体験した出来事を著作に基づいて描いています。
戦争について特定の価値観や結論を提示するのではなく、水木氏の体験の記録を静かにたどることで、観覧者一人ひとりに受け止め方や解釈を委ねる構成となっています。
一人の青年が体験した現実を事実に沿って描く。その静かな語り口だからこそ、観覧者は水木氏が見た星空や暗闇に身を置きながら、それぞれの立場で戦争や人間について考える時間を持つことができます。
観覧者の声
「水木しげる氏が左腕を失うまでの戦地での暮らしや、当時の状況を知ることができました。
水木氏の著作と、プラネタリウムが再現する星空や暗闇が効果的に組み合わされており、ここでしか体験できない作品だと感じました。プラネタリウムには星空を楽しむイメージがありますが、この作品では、それ以上のものを感じました」
「以前から水木しげる氏の作品が好きで観覧しました。語りが古川登志夫さんということもすごい」
「あれほど過酷な戦地を経験しながら生還し、その後、数多くの作品を残した水木氏の人生に人間のたくましさを感じました」
「8月に、戦争について考えるよいきっかけになる作品でした」
「上映後、じんわりと胸に残るものがありました。今日来ることができなかった友人にも観てほしいと思いました」
今後の上映予定
8月29日(土)のチケットは販売中です。
11月15日(日)・11月28日(土)のチケットは、9月5日(土) 午前10時 販売開始となります。
番組概要

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多摩六都科学館
1994年開館。直径27.5mのドームに1億4000万個の星々を映し出す世界最大級のプラネタリウムドームと、5つの展示室で観察・実験・工作が楽しめる体験型ミュージアム。
小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市で運営しています。
所在地 〒188-0014 東京都西東京市芝久保町5-10-64
電話番号 042-469-6100
URL https://www.tamarokuto.or.jp/
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