「ママなんだから、頑張らなくちゃ」「母親なんだから○○すべき」と知らず知らずのうちに、自分にプレッシャーを課していませんか?もっと自分に緩く、肩に荷を下ろしてみませんか?
『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がお話しします。
低いハードルでもよい
手作りでなくもよい
掃除、洗濯、絵本の読み聞かせ。仕事をしていれば保育園から帰宅後、時間との闘いになります。寝かしつけるまでの僅かな時間に、山盛りの家事をこなさくてはなりません。
また、専業主婦であればずっと子どもと一緒で、トイレも子どもが泣くので開けっ放しでする…ランチも外で働くママは同僚とお喋りしながらゆっくりと1時間とれますが、子どもと一緒だと「あら、私何を食べたかしら」と、自分の食事には意識が向かない状態になってしまうこともありますよね。
仕事をしていてもしていなくても、子育ては自分のペースで時間をコントロールできないので、イライラします。
その中で特に食事作りは一日2回~3回あり、永遠に続きます。ワンオペ育児をしていると尚更です。忙しい時、ママが疲れているときは、お金はかかりますが、お惣菜を買ったり、出前で済ませてもいいのではないでしょうか。
離乳食もゼロから手作りしたいですが、市販のパウチの赤ちゃん用のものは添加物は入っていませんし、塩分控えめです。決して悪いものではありません。食べてみると結構美味しかったりします。たまには利用してみましょう。
お友達と仲良くできなくても大丈夫
まだ生まれて数年しか経っていない子ども。自分が大切にされる経験を通して初めて、周りの子の立場も考えられます。自分の感情、例えば「お友達のおもちゃで遊びたい、だから奪いたい」と思っても、その気持ちをグッとこらえてしまう子どもの方が、却って心配じゃあありませんか。
また、友達と喧嘩したりぶつかったりする実体験を通して、初めて「相手に対する思いやり」も育っていきます。
更に4歳までは「自分ではない相手の気持ちがわかる」という“心の理論”はどの子もまだ十分育っていないのです。
お友達と仲良くできなくても、心配はいりませんよ。(過去記事「【しつけ】“マーブルチョコのテスト”でわかる、子どもの心の理論「お友達が嫌がることは止めなさい」は通じない!?」)
緩いハードル、親の姿勢
完璧を期待しない
毎日の着替え、自分のことは自分でやる躾をするため、子ども自身で着替えてほしいのに、毎回ボタンの掛け違えをしています。結局、ママが最初からやり直す羽目に…
でも、子どもが自分で洋服を着ようとした意欲もありますし、手も足も首も通っています。「出来て当たり前」と考えてしまうとイライラしますが、「まだ子どもなんだから、出来なくて当たり前」と考えてみませんか。
他の子と比べない
補助輪なして自転車をスイスイこいでいるママ友の子を見ると焦りますよね。そして運動神経が鈍い我が子に猛特訓したくなります。「みんな乗れるんだからあなたも頑張りなさい!」と叱りたくなります。結果、子どもにとってはちっとも楽しくない自転車の練習になってしまいます。
数年前は一人で歩くことも出来ない赤ちゃんだった。ちょっと前は三輪車さえ一人でこぐこともできなかった。ですから、補助輪なしの自転車に挑戦しているだけで、勇気がある子どもだと思ってみましょう。