比べたくなる人に

周りの母親と自分、周りの子と自分の子を比べる。学校教育自体が成績で評価されますし、その教育の元で育った人たちが親になります。そうなると、やはり比べるという行為からは逃れられません。他者と比べることによって、自分の幸せを確認する。人間の逃れられない性(さが)なのかもしれません。

でも…比べることは、百害あって一利なし。

他の子と比べられることによって子どもが「どうせ自分はダメな人間なんだ」と自信のない大人に育ってしまってから、「小さい頃に友達や兄弟姉妹と比べて、追い詰めなければ良かった」と後悔しても、子育てのやり直しはできません。

SNSなどで、否応なしにたくさんの情報が入ってきますが、それに惑わされず目の前の子どもの日々の成長を見てあげてください。

SNSなんて幸せ自慢、否定的な部分は載せません。(自虐ネタで自己アピールするケースもありますが)

ママ友が「ディズニーランドなう」と楽しそうな写真を見ていると、「自分なんて……」と思うかもしれませんが、そんなことは気にせず、自分自身の子育てに自信をもってくださいね。

©あべゆみこ

ほどほどに、テキトーに

“ほどよいさじ加減”とか“いい塩梅(あんばい)”という言葉があります。“いい加減でちゃらんぽらん”ということではなく、“ちょうどよい”と言う意味です。

“その人がどの程度行うかによって、物事の内容や結果が大きく変わることがある”ということ。

“適当”という言葉も辞書を引くと…「いい加減な様」という意味のほかに「ほどよい」という意味もあります。

「こうであらねば」という完璧を目指す子育てではなく 親の価値観を押し付けない、適度なさじ加減。子育てでも頑張りすぎ、完璧であることを目指してしまうと却ってうまくいかないことがたくさんあります。眉間に皺が寄っている怖い顔になっているかもしれません。

自分に課すハードルを低くしてみませんか。