5. 不動産仲介業者と仲良くなろう

実際に家を買う決心をしたなら、目を付けた最寄り駅にある不動産会社を訪れることになります。中古物件は、不動産流通標準情報システム(レインズ)によって管理されているので、どこへ行っても基本的には同じです。

不動産仲介業者は、あなたが家を購入することで初めて儲けが出る仕組みなので、真摯にあなたにつきあってくれます。不動産業界の用語はわからないことが多いと思いますので、遠慮せずになんでも相談しましょう。私の場合は要注意物件の理由を、いろいろと教えていただきました。

自分の予算がわからない方(住宅ローンがいくらまで借りることができるのかわからない方)の場合は、銀行の事前審査もしてもらえるので安心です。また、インターネットに登録前の物件を紹介してくれることもあります。

 

6.リフォームもまた楽しみの一つ

中古マンションにはリフォーム済みのものと、前の方が住んでいたままの物件があります。後者の物件の場合、もちろん、そのまま住むことも可能ですが、リフォームで自分好みの部屋に作り替えるのもおすすめです。築20年以上の物件の場合は、キッチン、バス、トイレなどもリフォームしたほうがよいでしょう。


多くの銀行が、住宅ローンのほかに、リフォームや仲介料用に金利のローンを組ませてくれますので、心配する必要はありません。

 

7.ダメ元でも大胆値下げ交渉を!

売り主はプロではなく、それまで物件を所有していた一般の方。相手によっては大胆な値引きも可能です。交渉は、仲介業者が行ってくれるので安心です。私の場合は、100万円値引いてもらえないと、購入することができない“予算外のマンション”を購入できました。この時は、不動産仲介業者が「では、まず300万円の値引き交渉から初めて、予算内に持ち込みましょう」と知恵を働かせてくれました。このときは、相手が早く売却したかったため、あっさりと300万円の値引きに応じてくれ、余ったお金をリフォームに充てることができました。

一方、もしあなたが持っているマンションを売ろうと考えているのであれば、最初は高めに値段設定するのがおススメです。大抵の場合は値引き交渉をされますし、快く応じた方が買い主も気分がよいものです。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。