株式会社静山社(千代田区九段北1−15−15 代表取締役社長 松岡佑子)は、10月に『星の王子さま〈ミナリマ・デザイン版〉』を刊行いたします。本書は、ハリー・ポッター映画シリーズのグラフィックデザインを手がけた「ミナリマ」によるしかけ付きのスペシャル・エディションです。

日本でも多くの人に読まれた物語「星の王子さま」。母国フランスで誕生してから80周年となることを記念して、ハリー・ポッター映画シリーズのグラフィックデザイナー「ミナリマ」が、スペシャル・エディションを制作しました。咲きほこる王子さまのバラに水をやって、惑星から砂漠へ飛び回り……。約100点のフルカラーイラストと8つの魅力的なしかけ付きで、不朽の名作に新たな息吹と夢をふきこむ特別な1冊をお届けします。

『星の王子さま〈ミナリマ・デザイン版〉』
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作
ミナリマ デザイン&イラスト
松村隆太郎、松岡佑子訳
5,720円(税込) 192ページ
小学5・6年生から
世界中の子どもたち、そしてかつて子どもだった大人たちへ、ミナリマ・スタジオがお届けする「星の王子さま」80周年の特別記念版。
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【イベント情報】
『星の王子さま〈ミナリマ・デザイン版〉』(静山社)刊行記念
翻訳者 松村隆太郎さん×松岡佑子さん トーク&サイン会
日時:10月22日(木)18:20開場 スタート19:00~20:30
場所:ジュンク堂書店 池袋本店
『星の王子さま〈ミナリマ・デザイン版〉』の刊行記念トークショーを開催します。翻訳を手がけた松村隆太郎さん、松岡佑子さんを迎え、魅力を語っていただきます。
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翻訳者プロフィール・メッセージ

松村隆太郎(まつむら・りゅうたろう)
京都出身。大学で建築を学び卒業後商社に入社し26歳より数年、ベルギーのブリュッセルに駐在し開発事業に携わり、必要に迫られ初めてフランス語を学ぶ。そこで出会ったBD(フランスのマンガ)アステリクスのシリーズの魅力に引き込まれ、いつの日か翻訳しようと思ったのが翻訳の世界に入るきっかけとなった。出版済みの約40巻のアルバムのうち6割を占めるゴッシーニの作品については翻訳済ではあるがまだ出版には至っていない。趣味は蝶・鳥の撮影、加えて半世紀以上ぶりに再開したピアノでベートーヴェンのソナタ「悲愴」の全楽章演奏を目指して特訓中。
〈松村隆太郎さんコメント〉
「星の王子さま」との出会いはなんとなく読んだ学生時代にさかのぼりますが、当時私は、フランス語とは無縁だったので日本語でした。二回目は今から十数年前に六名の翻訳者によるロールプレイング共訳(私はヘビと地理学者担当)、そして今回が松岡さんとの共訳です。今、感じているのは長い時間をおいて読むと受け止め方が随分以前とは違っているということです。今回、特にキツネの登場以降、王子さまと飛行士が井戸を求めて砂漠を彷徨する場面、そして王子さまがヘビと出会うまでの飛行士とのやりとりなどには一気にそのシーンに引きずり込まれてゆくのを感じました。
『星の王子さま MINALIMA版』の特徴は独特のイラスト、その色遣い、そしていくつかの仕掛けです。これまで私たちが見慣れてきた著者サン=テグジュペリによる素朴なイラストも魅力的ですが、これとは全く異なる世界を味わえます。著者は冒頭でこの本を「大人に捧げた」としながらも、すぐに、「小さな男の子だった頃のレオン・ヴェルトに捧げる」と訂正しています。大人から子供まで年齢に応じて楽しめる内容ですので、見て・読んで・そして考えるという三つの豪華な喜びを是非味わって下さい。

松岡佑子(まつおか・ゆうこ)
翻訳家。国際基督教大学卒、モントレー国際大学院大学国際政治学修士。日本ペンクラブ会員。スイス在住。訳書に「ハリー・ポッター」シリーズ全7巻のほか、『イッカボッグ』『クリスマス・ピッグ』(ともにJ.K.ローリング著)『ブーツをはいたキティのおはなし』(ビアトリクス・ポター作)などがある。
〈松岡佑子さんコメント〉
読むたびに新しいものが見えてくる。それが「星の王子さま」です。これまでに最も多くの言語に訳された書は、聖書、その次が「星の王子さま」三番目がたぶん「ハリー・ポッター」シリーズです。どの言語でも心に響く物語なのです。
私のフランス語はまだ翻訳するのには十分ではなく、良き共同翻訳者を得て初めて可能になった新訳です。日本語の読者の心にスッと入っていけるようにと、ハリーの翻訳の時の経験を活かしたつもりです。
この物語は何を訴えているのか。それは読む人それぞれに違って当然です。年齢によっても人生経験によっても違ってきます。それが古典的名著の特徴なのかもしれません。作者はコンスエロという美しく、しかし感情の激しい妻との関係に苦しんだと言われています。物語のバラがただ一本のバラではなく、ほかにもたくさんのバラがあることを知った時の王子さまの驚きと悲しみ。そして自分のバラがやはりただ一本しかないバラだと気づいて、彼女のいる星に帰っていくときの覚悟。それが今の私に「星の王子さま」が訴えかけてくるテーマです。皆さんにとってはなにがテーマになるでしょうか。仕掛け絵本を楽しみながら考えてください。
2026年 秋 スイスにて 松岡ハリス 佑子
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