スーパーなどでは、1年中手に入るレモンではありますが、実は国産レモンの旬は「冬」。
というわけで、この11月からレモンが旬なんです!
レモンというと唐揚げなど、ちょっと何かに絞って使うような脇役的なイメージも強いかもしれません。でも、もっと主役として扱われてもいいのかもしれません。
もっとレモンを食べるべき理由と、レモンを活用できるレシピもご紹介します。
旬だけではない、レモンに注目する理由
旬のものを食べるという事以外にも、レモンに注目する理由があります。それは、レモンの生産量日本一を誇る広島県の離島、大崎上島の島民のみなさんが取り入れているレモン健康法。
生産地でもあり、よくレモンを食べる島民の方々は、平均に比べて、健康だということがわかったそうなんです。
レモンは健康にいい!?
瀬戸内海に面した、急斜面の多い「大崎上島」はレモン栽培に適した、まさにレモンの島。
県立広島大学保健福祉学部 理学療法学科 教授/レモン健康科学プロジェクト研究センター長である飯田忠行先生によると、レモンをよく食べる大崎上島町の人たちは、骨が丈夫で平均寿命より長生きだというのです。
5日に1個レモンを食べる
飯田先生が2017年2月~2018年2月に実施した島民90名を対象にした健康調査によると、島民のレモン平均摂取量は約5日に1個という結果でした。全国平均が年間に5個なのに対し15倍多いことがわかりました。
平均寿命が高い
大崎上島町の平均寿命は、平均80歳と全国平均よりも7歳も高いのです。性別で見ると、男性は、全国平均が72.14歳に対し、レモン島民は76.4歳と4歳高く、女性は、全国平均74.79歳に対しレモン島民は83.7歳と約9歳も高いという結果に。
骨が丈夫
女性では、同年齢平均の骨密度よりも、島民の方の骨密度の方が高い傾向が見られました。さらに、レモンを多く摂取している島民は、骨密度が高いこともわかりました。
飯田先生は、レモンに含まれるクエン酸が、カルシウムやミネラルを腸から吸収しやすい形に変える「キレート作用」が関係しており、そのため、血中カルシウム濃度が維持され、骨密度を維持することにつながると考えられるとのこと。
島民の皆さんは、普段から多くのレモンを摂ることで、自然とカルシウムが体内に吸収されやすくなっており、平均よりも骨密度が高くなった理由の一つにレモンの摂取が考えられるとコメントしています。
血圧が低くなる
レモンを定期的に摂取している方の方が、最高血圧が低く抑えられていることがわかりました。
飯田先生は「レモンが血圧を下げる理由は皮に含まれるレモンポリフェノールと、果汁に含まれるレモンフラボノイドが関係しています。高血圧自然発症ラットを用いた研究でも、レモン果汁やレモンフラボノイド類が血圧に影響を及ぼす可能性が示唆されています」とコメントしています。
このように、レモンは健康によい影響を与えることがわかりました。