40代でも自然妊娠の可能性はある
医療の進化とともに生殖医療も進化し、卵子の老化は卵子の中のミトコンドリアの老化が原因だということが判明しました。ミトコンドリアが元気で若いと、卵子を若々しく保てるのです。そこで卵子内の老化したミトコンドリアを若返らせる治療(ミトコンドリア治療)も始まりました。その治療方法は、医師の指導のもと投薬治療によるものだそうです。
今まであらゆる不妊治療を試み、不妊治療を諦めかけていた40代の女性が、医師に勧められてミトコンドリア治療を始めたところ、なんと自然妊娠することができたという驚きの報告もあります。
さらに、卵子の凍結保存(成功率:40代で16%、35歳で32%)を少子高齢化対策として厚生労働省が推奨するようになりました。行政が補助金を出すことによって、若いうちから卵子の凍結保存を画期的推進している地域もあります。
“ミトコンドリア治療”も“卵子の凍結保存”も、できるだけ若く元気な卵子で高齢出産を乗り切ろうというものです。
このように、時代とともに生殖医療は画期的な進化を遂げ、高齢出産に臨む女性たちが心躍らせるようなニュースも耳にするようになりました。さらにリスクばかり取りざたされている高齢出産に、科学的に証明された出産後のメリットあったことという報告は、辛い高年齢の妊活の中での一筋の希望のように思えます。
しかし、メリットは“出産までのリスク”を乗り越えた後に訪れるものです。だから、妊活・妊娠中のどんな問題もパートナーと一緒に受けとめていきましょう。赤ちゃんと出会えても出会えなくても、この経験は夫婦の絆を深め、あなたの第2の人生の始まりとなることを信じて頑張ってくださいね。
【参考】
・高齢出産の歴史社会学
・健康新聞 デジタルニュース
・IVF Failure - FertilityAuthority
・平成23年 日本動態統計月報年数(概数)の概況
・LINK de DIET
・妊サポ