これまでは “ここにいるのはいやだから”とか、“今、つらい…”っていう理由で、卒業を考えたりしたこともありました。

ーーどちらかというと、前向きではない理由で”卒業”を考えていた?

そのときは、前向きだと思っていたけど…今思えば、前向きではなかったかもしれません。でも、いろんな経験をして、“ああ、あのとき考えた卒業は、前向きではなかったな”って、すごく思ったんです。

でも、これから自分がインタビューを受けたときに発する“卒業”っていう言葉は、すごく“前向きな意味での卒業”なんだろうなって思います。25歳になる、ちょうど区切りの年で、それを感じることができて、本当によかったです。

ーー前向きな気持ちでする卒業と、そうでない卒業。同じ卒業でもだいぶ違いますもんね。

そうですね。全然違うと思う。中国へ行くと決めたときも、そのときは、AKB48になかなか超えられない壁があって、“新しいことにチャレンジしたい”っていう、自分の信念や、チャレンジ精神もあって、中国へ行ったんです。

でも、なかなか思うように活動できないこともあって、“余裕”が持てず、前向きではない気持ちになってしまったこともありました。

でもあのとき、中国に行かずAKB48のままだったら…。“その環境しか見えない中で、自分はどう過ごしていたんだろう”って思います。

でも今あらためて思うのは、中国へ行ったのは、“人生を変えた瞬間だったな”って。番組(※NHK Eテレ ハートネットTV)で密着取材をしていただいて、久々に中国のことを一から振り返って、この数カ月で思うようになりました。

ーーフォトブックや密着取材を通して、あの頃を振り返えることで、“あのときは視野が狭かった”と、自分が認識できるようになったのかもしれませんね。

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