家は消耗品です。どんなに気をつけていても、家の中も汚れたり、壊れたりしてくるもの。子どもがいると、頭を抱えてしまうような事態になることもありますよね。
そんな時、すぐに業者に頼むのではなく、自分で修理ができたらいいと思いませんか?
時には大幅なコストカットになりますし、できないと思っていたことができると達成感も大きいですよ。西沢正和氏が監修する『自分で直せば断然お得! 身のまわりの修理の教科書』を参考に、意外と簡単にできる家の中の修理のやり方をご紹介します。
DIYは、道具揃えから
なにはなくとも、道具を用意しましょう。『身のまわりの修理の教科書』によると、あると便利な道具は、以下の通り。
ドライバー
ネジやビスを締めたりゆるめたりするのに使います。プラスとマイナス両方常備しましょう。大小あると便利です。
レンチ・スパナ
ボルトやナットをはさみ、締めたりゆるめたりします。いわゆるモンキーレンチと呼ばれるもの。全長200㎜のものが使いやすいそう。
ラジオペンチ
針金を切ったり、小さいネジやナットをつまんだりするのに使います。ペンチよりも細かい作業ができるのが利点です。
金づち(ハンマー)
釘や木ネジを打ち込むのに使います。「両口玄能」と呼ばれるくぎ抜きがついていないものの方が、左右対称で叩きやすいです。
カッターナイフ
障子や壁紙、粘着シートなどを切るのに使います。紙などを切るA型、薄い合板や段ボールも切れるL型と両方そろえておくと便利です。
ニッパー
針金や配線コードを切るのに使います。
ウォーターポンププライヤー
水栓ナットまではさめるプライヤー。通常のものより口の開きが大きいのが特徴です。JISマークの入った国産品を選びましょう。
キリ
木材や壁材、プラスチックなどに穴をあける道具です。先端が三角錐になっているのが「道具工房 三つ目錐 小」、四角錐になっているのが「四つ目キリ」です。用途によって使い分けます。
道具はしっかり選びましょう。
安価なものも市販されていますが、使いやすさと長く使えることを考えたら、安すぎるものは控えた方が無難です。
まずは手軽な修理から着手しよう
苦手意識を持たないよう、まずは手軽なところから挑戦していきましょう。最近、良さが見直されている塗り壁。質感はさまざまですが、汚れてしまった時の対処法をご紹介します。
ザラザラしているタイプの塗り壁は、汚れが細かい溝に入り込んでしまうと、雑巾で拭いてもなかなか取れませんよね。
そんな時は、サンドペーパーで削って汚れを落とします。凸凹のある壁の場合、60・120番のサンドペーパーを、平らな壁の場合は240番のものを選びます。
光沢のあるしっくいの壁には、スポンジを使うのがおすすめです。薄い汚れなら、プラスチック消しゴムでも消すことができますよ。
塗り壁に子どもが落書きしてしまった時などに、やってみてくださいね。
あきらめていない? 壁の穴や傷の修理
カレンダーや壁時計を画びょうやネジを壁に刺してかけた後、壁に小さな穴が残りますよね。気になりつつもそのままにしておくと、そこにほこりや汚れがたまって、目立つようになってしまいます。
壁紙の場合、専用の補修材を使えば、驚くほど簡単に、壁紙の穴を目立たなく埋めることができます。
やり方は以下の通り。
- 穴のまわりに壁紙のめくれなどがあったら、カッターナイフで切り落としておきます
- 穴に壁紙専用補修材のノズルの先端を入れて、補修材を注入します。穴からはみ出た補修材はヘラで取り除きます
- 埋まった穴の部分にドライヤーで熱風を当てて乾かします
業者に頼んだら、15,000円近くするところが、自分でやればなんと数百円ほどでできてしまうのも魅力ですね。
『自分で直せば断然お得! 身のまわりの修理の教科書』には、木部の穴や、塗り壁の傷の補修方法も載っています。