――食べることは生活の基本ですもんね。
金子:そう、からだを作るのは食べ物でしかできないからすごく大事だと思います。
でもお母さんたちも忙しくて毎食何品目も作ることは出来ないし・・・って。
だったら月2回でもここで食べてもらえたら。1人でゲームしながらカップ麺を食べるよりは、ここでみんなでお話しながら、食べるのって楽しいなって感じてもらって、そして出会った人たちとお友達になればと思っています。
――運営は寄付でされているとのことですが…
金子:お米を炊くガス釜は食堂を経営している人が「これを使って下さい」って譲ってくれました。お米も今日のメニューのアジも寄付されたものです。
また、ほうれん草と小松菜は練馬区の区民農園からいただいた余剰野菜なんです。貸し農園をされている方はご夫婦2人だったり高齢の方だったりで、野菜が出来すぎてしまうと食べられないからと収穫されないこともあるらしくて。それではもったいないと「こども食堂箱」を作ってここにいれて下さいとお願いしたんです。
なので今のところ順調です。だけどこの状態がずっと続くとは思っていませんし、来年度はイベントを開催して、その収益金を充てようと思っています。
――ボランティアの方はどのようにして募集したんですか?
金子:ホームページで告知したところあっという間に集まりました。準備だけ手伝って下さる方、後片付けから来て下さる方、様々なのでローテーションを組んで回しています。
皆さん、ボランティアにとても慣れていて、ネットワークも広いので『○○さんにも伝えておいたから!』と根回ししてくれたり、とても助かっています。
――今後、この「子ども食堂」が他の区や市にも広がっていくとよいですね。
金子:お米も送ってくださると言う方が多すぎてお断りしなくてはいけなくなってしまったので、八王子市の「はちおうじ子ども食堂」さんにご連絡してお送りしました。
練馬区内では他にも石神井公園の「なゆたふらっと」さん、豊島園で8月に開始予定の「ふろしき」さんなどもあり、4つの施設で連携できるといいなと思っています。
※なゆたふらっと…子どもや大人が一緒に遊んだり、不登校児などが集うフリースペース
※ふろしき…家事援助、子育て支援などを行うNPO法人