貧食、孤食など、子どもの食にまつわる問題解決のために開設された「こども食堂」が現在、全国的に広がりを見せています。

ハピママ*(ウレぴあ総研)でも昨年『【こども食堂】おばちゃんが300円でお腹いっぱいにしてくれる! “子ども専用”食堂があったかい』という記事で、練馬区にある「ねりまこども食堂」を紹介し、大きな反響を呼びました。

フォトギャラリーお腹も心もいっぱいに!「ねりまこども食堂」
  • ボランティアの皆さんがてきぱきと食事の準備を進めています。いい匂いが広がっていました!
  • 「ねりまこども食堂」代表 金子よしえさん。
  • この日の献立。「前回は洋風だったので、今日は和食にしました!」とのこと。
  • 作った料理は大皿に盛って、セルフで取り分けます。どれもとても美味しそうでテンション上がりまくりの筆者でした。
  • ボランティアの皆さんも一緒に。「美味しかったー?」と声をかけてくれ、しばし談笑しました。

毎回、食堂は満員御礼、「私もこども食堂を開きたい!」と全国からお客さんが集まるほど、社会現象とも呼べる状況です。

急成長するとともに様々な課題にも直面し、2年目を迎えた「ねりまこども食堂」。

代表の金子よしえさんに、その後のこども食堂についてお話を伺うために、先日開催された「ねりまこども食堂支援イベント」にお邪魔してきました!

安定した運営を続けるために、支援イベントを実施しました

支援イベントが開催されたのは西武池袋線・桜台駅にある「桜台ジョイジョイステーション」。

マンションの地下を使ったイベントスペースです。

マンションの前では「こども食堂」のロゴが入ったジャンバーを着たスタッフの皆さんが誘導をしていました!

会場前に飾られてた今回のイベントのチラシ。通り過ぎる人々も興味深そうに眺めていました。

今回のイベントは支援イベントということもあり、お客さんは大人がメイン。

こじんまりとしたスペースですが、100人以上ある席が満席になり、ものすごい熱気に包まれていました。

「ねりまこども食堂」代表の金子よしえさん。この日はイベントだったので華やかでしたが、いつも通りエプロンはかかせません!

開演の前に、「ねりまこども食堂」代表の金子よしえさんが挨拶として、今回のイベントの趣旨について語りました。

「いま、6人に1人と言われるこどもの貧困。かつてはこどもの貧困は『あの子、ご飯食べてないだろうな』と、一目見ると分かるものでした。でも今の子どもは『ご飯食べてないの?』と聞かれても『ううん』って隠すんです」

「ねりま子ども食堂」はオープン当時から注目を集め、今は全国から「こども食堂の作り方を教えてください!」と金子さんの周りに人が集まっているそうです。

日頃はカルチャースクールやアナウンス学校で講師を務める金子さんは、今「こども食堂の作り方」セミナーの講師も担当しているとか。そのセミナーもあまりの人気で多くの生徒さんが待機中だそうです。

しかし、順風満帆に見えるこども食堂の運営について金子さんは「今は野菜の供給も、寄付金も十分にある状態ですが、人は熱しやすく冷めやすいものです。再来年くらいには『こども食堂って何だっけ?』と忘れているかもしれない。だからこれからも資金が必要だし、寄付も募っています」と継続の重要性を語っていました。

「こども食堂なんて必要ない世の中がもちろん理想。だけど必要なくなるまで続けるつもりです」

多忙を極める金子さんに、今回特別にお時間をいただけたので、「こども食堂」運営の課題点などを聞いてきました。