3: 自尊心を取り戻すための6ステップ
マザー・テレサの、この言葉をご存知ですか?
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
あなたの思考が、あなたの運命を決めている、あなた自身の、その思考がそれらの言葉や行動をつむぎ、日々の習慣や性格を決めて、あなたの人生を作っています。
つまり、作られてしまったマイナスの思い込みを変化させることで、自尊心を取り戻し、イイ女に近づいていくことができるのです。では、具体的なステップをご紹介していきましょう。
ステップ1: 今の自分に意識を向けて、まず気づく
自尊心が低い人は、自分とは異なる考えや価値観をもった他人に振り回されて疲弊してしまいがちです。だからこそ、まずは自分に意識を向け、他人軸で生きる自分に気づく必要があります。
人のことを気にしすぎたり、頑張りすぎたり、抱え込んだり、罪悪感を持ってしまったりしていて、人生が窮屈だと感じるのはどんな場面でしょうか? その時どんなストレスを感じているでしょうか?
具体的なシーンが頭のなかに浮かんできたら、どんな条件、状況、環境のときに、どんな思考や感情が生まれてくるのかをノートに思いっきり書き出してください。
たとえば、SNSで友だちの結婚報告投稿を見たときに「なんでこの子ができて私にはできないの?」と気が滅入る……など、ネガティブな感情や考えにつながるパターンをできるだけ多く書き出しましょう。
10個以上書けたら、いま書いたものをみながら共通点はないかを探ってください。いくつかのパターンやクセが見えてきたら、それらによってどんな表情・言葉・行動をしていて、どんな結果になっているかを書き出す。
こうやってしばらく記録してみると「自分の思考がどのような結果を生み出しているのか」というパターンが見つかってくるはずです。
ステップ2: 過去の自分と向き合う
ステップ1のワークをしていると、自然と頻繁に登場する自分に対するイメージやキーワード、価値観が見つかるはず。次は「それがどこからきたものか」を探っていきます。
いま、感じているストレスから思い出される出来事は、どんなことだろう?
ショックだったり、恥ずかしかったり、折に触れて思い出し、イヤな気持ちになるような記憶が浮かぶだろうか?
先にも書きましたが、幼少期の経験にヒントがあることが多いです。
中学・高校の頃の出来事から、段々と、幼少期にさかのぼって「いまおきている問題と、同じようなことがあった」、「この経験とリンクする」というような、具体的な出来事を思い出していきましょう。
もちろん辛い記憶もあると思いますが、そんな経験をしたことも含めて「自分」なのだ。「こんな出来事が今の自分をつくったきっかけなのか〜」と受け流すことを意識してみてくださいね。
思い込みや信じ込みをつくった出来事まで遡り、そこについての感情を解放をすることで、そのトラウマを癒やすことができます。
自分が同じパターンを繰り返していることに気づくことができれば、この感情解放への理解や取り組みへの大きな助けとなるだけでなく、自尊心を取り戻すキッカケにもなってくれるのです。
ステップ3: 思い込みの元に気づく
過去の出来事から、自身が抱いているマイナスな思い込みに気づくことが大切です。
「〜すべき」「〜ねばらならない」といった判断基準や「どうせ〜〜なんだ」「みんな〜〜だ」といった固定観念、「私は〜〜だ」「〜〜な自分」というような自分自身に対するイメージ(自己認識)をできるだけたくさん書き出してみてください。
そして、その考えがいつどこで形成されたのか、影響を受けたモノやその考えのもとになった経験、体験、書籍や情報源も探っていきましょう。
このワークをすることで、幼少期の家庭環境や両親、親族との関係から「自分自身をどう思うのか」といったアイデンティティーが形成されていることに気づけるはずです。
子ども時代の人間関係は、全てではないにせよ、人間関係のベースとなって人生に大きな影響を及ぼしていることに気づけます。
ステップ4: 感情を開放する
ここまでのワークを通じて感じた感情を、そのまま書き出していきましょう。悲しかった、嫌だった、腹が立った、恨んでいる、どんな感情でも構いません。
自尊心が低い人の多くは、思ったことやそのときの感情をぐっとこらえ、抑え込んでしまう傾向があります。
いま感じているストレスは、解放するために生まれてきているのです。自尊心を取り戻し、イイ女mindを手に入れたいのであれば、今の自分を受け入れる必要があります。
それは、不完全で不器用で思い通りにならない自分の気持ちを、否定することなくただ受け入れる。できないことをできないと認め、分からないことをわからないと認め、嫌なものは嫌、いいものはいいと感じるだけなんです。
大切な友だちの話を聞くかのように、自分自身と接し、感じ切りましょう。
また、書くというのは手放すことに近いです。ストレスを感じたことはどんどん書いて、感じ切り、感情を解放して手放していきましょう。
すると、「本当はこうしてほしかった」「こう言ってほしかった」と思うことが出てきます。自分が本当はしてほしかったこと、そしてしたかったこと、それに気がつき、それがもういらないものであれば、それも手放してしまいましょう。
ステップ5: 自尊心を取り戻す
ここまでくると、ワークの中で出てきた相手や出来事に、感謝できること、ありがとうと言えることを書き出していけるのではないでしょうか。
感謝や許しの思いが浮かんでくるということは、相手をその人自身として見ることができているということ。
最初は0対100の割合で「自分なんて……」と感じている方も、10対90、20対80と次第に思い込みにとらわれている感覚が薄くなっていくのを感じるはずです。
これを続けることで、本来の自分が何者なのかに気づき、全ての観念から解放されて自由な心に至ることができるようになります。
ステップ6: 自分らしくあるための、具体的な行動が見えてくる
これまでのあなたは「こうしたいけれども、身体が動かない」ということもあったのではないでしょうか。それは、やりたい気持ちと滞った感情がぶつかり合い、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態だったから。
ですが、もう感情を解放したのだから、自分のやりたいことを具体的な行動に移せるようになっています。
“好きなこと”“やりたいこと”をやっていると、人はいちばん自分らしい姿でいられます。つまり、あなた自身の魅力が最大限に発揮されていくのです。
すると、周りからの評価も変わっていき、気づけばあなたが憧れを抱いていたイイ女になれているといえるでしょう。
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誰しもが最初は、イイ女mindの土台である“自尊心”を持っているのです。ステップを踏むことで、自分の人生は自分で創造できると確信することができ、生まれつき持っている自分の価値に目を向けることができます。
そのためには、自分と向き合う時間を作ることが一番大切です。「イイ女になりたいけれど、時間がない」と思っているうちは変われません。いきなりイイ女になる魔法は存在しないのです。
しっかりと時間を作って己と向き合い、一生モノの"イイ女mind”を手に入れてくださいね。