自然の多い場所に“行くだけ”でも満足!

ママは子どもに「海に行きたい」と言われると、「最適なシーズンはいつかしら」とか「海水浴の準備をしなきゃ」と考えちゃいますよね。

しかし、科学好きっ子の場合、別にレジャーを求めている訳ではなく「本物の海を見て観察したいだけ」ということも多く、海の近くに連れて行くだけで満足する可能性が。

もちろん、そのへんの自然公園や野山でもOK。科学好きっ子は、木や草花、アリやバッタなどのありふれた虫を観察しているだけでも、夢中になって長い時間を過ごすことができます。

大人は少々退屈ですが、子どもはテーマパークに行くよりエキサイトして楽しんでいるかもしれません。

もちろん動物園や植物園もおすすめ。ただ、科学好きっ子の心をよりそそるのは、植物や生き物が自然環境の中でありのままに生息しているさまなのです。自然の多い場所には、積極的に連れて行ってあげましょう。

子どもの「好き」を否定しない

一つ気をつけたいのは、子どもが興味を持ったものやジャンルを、親が無意識に否定したり難色を示したりしないようにすることです。

科学好きな子は、親が思いもしない対象、いわゆる「変なもの」に興味を持つことが珍しくありません。男の子は特に、昆虫や爬虫類など、ママが苦手なものに熱中することがよくあります。

ママはつい「気持ち悪い」とか「何が面白いの」などと言ってしまいがちですが、それらの何気ない言葉で、せっかく膨らみ始めた子どもの好奇心がしぼんでしまうかもしれません。ネガティブな発言はできる限り控えたいですね。

また、女の子が昆虫好きになった場合などにも、「女の子なのに虫好きなんて」「女の子らしくない」なんて言葉を頻繁に口にしないように気をつけたいものです。

もしかしたら外では変わり者扱いされることもあるかもしれませんが、その分、親は子どもの趣味を否定しないようにすることが大切なのではないでしょうか。

自然科学は多様で奥深い世界。科学が好きな好奇心旺盛な子は、将来、学校の勉強にも興味を持ちやすいですし、理系科目が得意になる可能性もあります。

幼児期に親がさまざなまジャンルに触れる機会を与えて、扉を開くのを手伝ってあげさえすれば、子どもは成長とともに自分で好きな世界を探求するようになるでしょう。

子ども自身の「好き」にいち早く気づいて、知的好奇心を育んであげられるといいですね。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。