旅するゴーラー(かき氷フリークの総称)・原田 泉による日本で初めての本格的な全国かき氷店ガイド『にっぽんの氷の図鑑 かき氷ジャーニー』より、北海道・東北5県の個性的なかき氷たちをご紹介します。
台湾風なめらか氷と苺の果肉のダブルファンタジー
▽六花亭円山店喫茶室 [北海道・札幌]
夏の短い北海道でもかき氷が食べられる六花亭の喫茶室。
夏期限定かき氷は牛乳と練乳を合わせて凍らせた生地を削る台湾の雪花冰の様な製法で作られたなめらかな舌ざわりの氷に苺の果肉入りシロップをかけた甘〜いダブルファンタジーです。
◎住所 北海道札幌市中央区南2条西27丁目174
日本最北端のかき氷専門店
▽かき氷屋さん [北海道・札幌]
日本最北端のかき氷専門店はその名も「かき氷屋さん」。名物は道東・中標津の山本牧場の牛乳を使ったソフトクリームをトッピングした「エベレスト」は春夏秋冬の四種でご覧の通り巨大で独特なフォルム。
◎住所 北海道札幌市北区拓北6条3・1・8
わらび餅の名店がつくった“ふわふわ氷”
▽腰掛庵 [山形・天童]
わらび餅の名店腰掛庵が夏期のみ提供するかき氷はパウダースノーの様に肌理が細かいふんわり柔らかな氷に、男っぽく大胆にかかった木いちごとすぐりシロップが実に美しく力強い。
宇治しるこの頂きに鎮座するこし餡と抹茶のバランスは特筆に値する傑作である。
◎住所 山形県天童市北目1・6・11
日本酒にも合う“梅氷”
▽乃し梅本舗佐藤屋 [山形・山形]
山形が誇る老舗和菓子店乃し梅本舗佐藤屋の八代目・佐藤慎太郎氏が削る氷は実に軽やか。
この氷を一口頬張ると爽やかな風がすぅーっと吹き抜け、直後に甘酸っぱい梅が口のかで爆発する。酒呑みはこれに日本酒を掛けてやるそうな。
◎住所 山形県山形市十日町3・10・36(本店)