©2014 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2. 感情表出の重要性にフォーカスしている
「喜びと悲しみには、その気持ちを表現することで人と人とをつなぐ力がある。"気持ちには引力がある"のが伝わる点もよかった」と先生は語ります。
映画に登場する5つの感情のうち、イカリ、ビビリ、ムカムカは個人で感じ、個人を守るための感情です。
でも、映画でメインに描かれている「ヨロコビ」と「カナシミ」は自己完結的な感情ではなく、気持ちを表に出すことで、他者と共有する力を持っています。
ライリーの「ヨロコビ」と「カナシミ」にまつわる特別な思い出にも、一緒に喜び、励まし合う家族や仲間がいました。
心理学の世界でも、感情表出の重要性は注目されていて「感情を表に出せば、より相手から信頼される」という実験結果もあるそう。
表出の重要性がある「ヨロコビ」と「カナシミ」をメインに描くことで、人と人とがつながっていく映画になっているわけですね。
いかがでしたか?
ちょっと専門的だけど、どれも身近で興味深いお話だったのではないでしょうか。
『インサイド・ヘッド』とこの解説で、ぜひ改めて、あなた自身の心とも向き合ってみてくださいね。
解説:樋口匡貴(感情心理学者、上智大学総合人間科学部心理学科准教授)
「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます
関連記事