──本格的に活動を開始した2013年を見ても、ミニアルバム『ラベンダー カバー The ROCK』のリリース、単独全国ツアー3本、モーニング娘。のツアーへ帯同、海外をはじめとするイベント出演など、最初からかなりハードな活動内容でしたよね。
魚住:「ツアーがあります、曲はこれです、リハーサルがあります、本番です」という決められたスケジュールを、決められた短い期間に詰め込んでいくしかない。クオリティの低いものは見せられないじゃないですか。「妥協したくない」とは思いつつも、今考えれば、ぬるいままステージに出てたと思うんですよ。
でも今はそういうことはまったくなくて、短いスパンの中で、できることも増えましたし、クオリティもどんどんあがってきたので。この3年間、厳しい中で育てていただいてすごくよかったと、今改めて思っています。
宮澤:かなり、鍛えられましたね。
魚住:ええ。メンタル的にも、技術的にも。
“花形ツイン”だからこその良さがちゃんと出せた
──現在はバンドとして4人が良い関係になっていると思いますが、活動していく中で、気持ちの変化だったり、転機みたいなことはありました?
宮澤:お互いのことを知らないとバンドって、できないと思うんです。でも、最初は各々に壁があって、遮断してたんですよね。それが活動していくうちになくなってきて、「もっとこうしよう」「こういうバンドにしていこう」という会話が自然とメンバー間でされるようになってきました。そうしたら、みんなのビジョンが変わっていって。
魚住:そういう意味では、ほんと最近ですね、バンドらしい話ができるになったのは。ライブの流れや曲振りでも「ここはMCでこういう話をするから、こういう音を出しておいて」とか、田中さんも色々言ってきてくれるようになって。以前はそういう会話がまずなかったので。…うーん、難しかったですねぇ、最初は(笑)。
宮澤:ですねぇ…(苦笑)。
魚住:今は、程よい緊張感を持ちつつも、楽屋でワイワイしている雰囲気のままステージに向かえます。それが見ているお客さんにも伝わって「仲良くなったねぇ」とたくさんの方に言っていただけるようになりましたし。やっと、自分たちの魅力を出せるようになったなぁ、と思います。
──メジャーデビューシングル2曲のMVでも、そういった“いい雰囲気”が出てますよね。それに、『いいんじゃない?』の4人が輪になって向い合って演奏しているシーンも、ヴォーカルふたり、ギターふたりという、全員がバンドにおける花形になれるポジションならではの絵になっていると思います。普通のバンド編成だと、こうはいかないですし。
魚住:そうですね、“花形ツイン”だからこその良さがちゃんと出せたと思います。
──『普通の私 ガンバレ!』も4種4様の個性が弾けてますよね。
宮澤:ホント、バラバラですね(笑)。