とにもかくにもキャラクターが立ったショートアニメ
『ミス・モノクローム -The Animation-』
"ショートアニメ"という形式は、ナンセンスでシュール系のギャグと相性が良いのか、この『ミス・モノクローム-The Animation-』も、『てーきゅう』や『Hi☆sChoool! セハガール』と同じく、短い時間を全力でギャグに振り切ったアニメ作品です。
この作品の主役であるミス・モノクロームは、"ほっちゃん"こと声優の堀江由衣さんが自身のライブツアーに登場させたキャラクター。
そんな彼女がアニメの世界で活躍するのが本作であり、ミス・モノクローム役は堀江さん自身が演じられています。
一応、アンドロイドのミス・モノクロームがアイドルになる為に奮闘する……という大まかなストーリーはあるのですが、そんな設定がどうでもよくなるほど、その笑いの方向性は無軌道でフリーダム。いきなり、ミス・モノクロームが消滅したり、かと思えば、火星に到着したり……。とにかく、毎回、ナンセンスな展開の連続です。
あっという間に始まり、あっという間に駆け抜け、あっという間に終わってしまう。あっという間に終わってしまうから、どんなにシュールなラストを迎えていようと、何事もなく次のエピソードが始まり、そして、これまたあっという間に終わっていく……。
本作もそのコメディ描写をショートアニメという形式が力強く加速させる作品であり、この表現形態だからこそ生まれ得たアニメだと言えるでしょう。
この作品もコアな人気があり、シリーズ化もされています(来月より新シーズンがスタート!)。また、"バーチャルアイドル"的なミス・モノクロームのキャラクター展開も大きな特徴で、来月には遂にファン待望のアルバムデビューも果たすことに。
ヴォーコーダや四つ打ちを多用した"ミス・モノクロームサウンド"は、Perfumeファンなんかにも自信を持ってオススメできる程、クオリティも高いですよ!
ミス・モノクロームを演じる堀江さんの存在感も込みで、とにかくキャラクターが立ったショートアニメです。
コメディ、美少女もの、日常系、部活アニメにホラーまで。
テレビアニメだけでも、様々な作品が作られているショートアニメの世界。様々な面で気軽にアプローチできるのが大きな魅力ですので、皆さんもお気に入りの一本を見つけてみてくださいね!