お母さん! お子さんと「性の話」をしたことはありますか?

ドラマのラブシーンがテレビから流れ、お茶の間が微妙な雰囲気になってしまったり、「ママ、赤ちゃんはどこから来るの?」なんて質問の答えに困ってしまったり…。

性を感じさせる話題は、なかなか触れるのが難しいと感じるお母さんも多いかもしれません。

「うんこ」「おしっこ」は口に出せても「SEX」や「避妊」という言葉を子どもと話すのはかなりハードルが高い!

でも、知ってますか? 性教育の適齢期は3歳~10歳なのだそう。思春期に入ってからではもう遅いかもしれませんよ。

子どもたちが自分のことを愛し、身を守れるよう、そして、大切な人のことも守れるよう「性教育」はじめてみませんか。

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会 代表理事で性教育アドバイザーののじまなみさんの著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊もおしえてくれませんよ!』を中心にご紹介します。のじまさんにもお話を伺いました!

性教育はメリットしかない!

大人にとって「性教育」は大きく立ちはだかる壁。大切なのはわかっているけれど、どうしても「性」というと卑猥なイメージを持ってしまい、子どもと話すことをタブー視してしまうことも。

でも、まだ知識を持たない子どもにとっての「性」は1ミリたりとも卑猥なことではありません。

ママやパパが子どもに教えてあげることで、自分の体について理解し、愛し愛され、自分の身を守ることを学ぶ機会なのです。

のじまさんによると性教育のメリットは3つ

性教育アドバイザー・のじまなみさん ©とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会
  • 自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
  • 性犯罪の被害者、加害者にならない
  • 低年齢の性体験、妊娠、中絶のリスクを回避できる

まずはじめに、命は何億の奇跡が重なって生まれること、パパやママがその子の誕生を待ちわびていたことを伝えることで、親の愛情を「愛情貯金」として、自己肯定感につなげていくことができるのだとのじまさんはおっしゃっています。

またお母さんから性教育を受けた子どもは「自分がされたことは間違っている」ときちんと判断することができるようになるといいます。

性教育はメリットばかりというけれど、色々な言葉を覚えて外で言いふらしたり、かえって早熟になりそう……なんて不安も出てくると思います。

のじまさんは「自分にも人にも大切な場所がある」ことを学ぶことで、性に関わる言葉をいたずらに発したりしないといいます。

性教育の適齢期は3~10歳

生まれながらにインターネットがある世界に生まれた子どもたちは、簡単に卑猥な画像や動画にたどり着くことができます。

でも、その情報が正しいとは限りません。最初に観たその画像や映像がよくも悪くも性の教科書になってしまう可能性も……。

のじまさんは「性の話も親の愛情も素直に受け入れる年齢である3歳~10歳」に性教育を始めるとよいといいます。

3歳から10歳くらいまでは「うんこ、ちんちん、おっぱい」などが大好きな時代。でも、10歳を過ぎるとそのような言葉では面白がらなくなるという心の成長が見られてきます。

そして、習い事などの物理的な忙しさもあり、なかなか性について話せる時間が取れなくなってしまうのです。

思春期を迎えると「親がウザい」と思う時期でもあり、性の話はおろか普通の話さえ、スムーズにできなくなってしまうこともあるかもしれません。

3歳~6歳は「もっと知りたい」という気持ちもあり、素直に受け入れてくれる時期。それを考えると思春期を迎える前の3歳~10歳頃が性教育の適齢期というのも納得です!

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