何故、子どもたちがラッキィさんの振付けに夢中になるのか
こうして幾つかの楽曲を観返してみると、ラッキィ池田さんの振付けには幾つかの大きな特徴があることに気付かされます。
・大きく股を広げるなど、下半身を強調したアクションの多用
・簡単な動作なのに、妙に脳裏に残る手足の動き
・番組内のモチーフやキャラクターを上手く取り入れたキャッチーな振付け
この辺りが、子どもたちにとって強い印象を残すアクションとなり、なおかつ、すぐに真似をして踊ることができるという親しみやすさ、アプローチのしやすさにも繋がっているのではないかと私は考えます。
特に、『ようかい体操第一』や『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のエンディング曲、『ネプテューヌ☆サガして』で見ることができる股を大きく広げる下半身の動きは、下手をすれば下品な動きに成りかねないものの、それが抜群のセンスでポップな動きへと昇華されていて驚かされます。
ちょっと下世話でありながら、尚且つ、どこまでもポップな下半身の動き。これは、子どもたちの琴線をくすぐる優れたアイデアだと思うのです。
また、簡単で尚且つユニークな身体動作も大きな特徴です。J-POPシーンにおけるラッキィさんの代表的なお仕事であるAKB48の『心のプラカード』での振付け指導動画を観てみても、その優れたセンスが伝わってきます。個性的なアクションを分かりやすく伝えてくれるラッキィさんの表現力の豊かさにも注目です!
こうした圧倒的な明快さ、分かりやすさもラッキィ池田さんによる振付けの大きな魅力でしょう。
そして、自身が振付けを担当するアニメや特撮作品が持つ作品性を動きに組み込むセンスも抜群です。
例えば、忍者をモチーフにした戦隊ヒーローである『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では、手裏剣を投げる仕草や印を結ぶような動きが取り入れ、『ようかい体操第一』では、手を前に出すお化けの仕草を用いるといった具合いに、大好きなアニメや特撮作品のキャラクターとストレートに繋がる動きが、子どもたちにとっては入り込みやすさになっているのだと思います。
ちょっぴり下世話で、でも、ポップで、更にはユニークで、何より分かりやすく、作品世界ともリンクする。成る程、子どもたちがラッキィさんの振付けに惹き付けられる理由が分かる気がします。
ご機嫌斜めなお子様でも、あっという間にご機嫌になれる。ラッキィ池田さんの素敵なお仕事の数々を皆さんもチェックをしてみてくださいね!