『神様の思し召し』
満足度:96
<項目別5段階評価>
俳優:4.8
ストーリー:4.3
音楽:4.3
演出:4.3
イタリアで脚本家として長くキャリアを積んだエドアルド・ファルコーネの監督第1作。妻との仲は冷え気味、腕利きだがやや傲慢な心臓外科医のトンマーゾが主人公。自分の後を継ぐ存在として期待をかけていた次男・アンドレアの様子が最近少しおかしい。家族はアンドレアの告白に耳を傾けるが、それは全く予期しない内容で…。
イタリアのヒューマンコメディに高評価が続出! 笑いと感動、人生への示唆が融合した物語が、多くの人の心をつかんだよう。
「やや難解な作品が多いコンペで、テンポがよく、音楽にも勢いがあった。日本人にも当てはまる映画だと思う」(30歳・男性)
「人間は完璧ではなく、そこで神の存在を信じているということが言いたかったのだと思う。『それぞれで生きていきなさい』というメッセージを感じました」(60代・男性)
「展開が面白くて、笑える場面がたくさんありました。イタリアの生活やイタリア人の考え方がうかがえる作品でした」(51歳・女性)
「“神”についての話は苦手なものが多いんですが、今作は始めから終わりまで面白く作られていて楽しめました」(40歳・女性)
また
「医者と神父という一見、真逆な存在が一緒に哲学(?)を語るところが印象的でした。何より主役の2人がマッチいていて最高に面白かったです」(32歳・女性)
という感想にもあるが、自らを省みることのない傲慢な医師と全くタイプの違う神父という組み合わせの妙が本作の特徴。
東京国際映画祭でヒューマンドラマ×コメディ、異色のコンビといえば、思い出されるのは4年前の映画祭で最高賞、および主演男優賞を獲得した『最強のふたり』の大旋風。映画祭での称賛を皮切りに、劇場公開されるや大きな話題を呼び、フランス映画の歴代興行収入を更新するまでに。
果たして『神様の思し召し』も同じ道を歩むことになるのか? 意外なグランプリ候補が飛び出してきた。
いかがでしたか?
「ウレぴあ総研」では、映画祭会期中、終演後の劇場前にて満足度調査を実施中! 引き続き、各日にちごとに「コンペティション部門」を対象に、順位を発表していきます。みなさまの熱いコメントや感想、お待ちしております!