ヘボコンでワールドカップに行こう!
さて、盛り上がったヘボコンですが、いったいどういう経緯で始まったのでしょうか。主催者であるデイリーポータルZの石川大樹さんにお話を伺いました。
――ヘボコンを始めたきっかけはなんでしょう?
デイリーポータルZで工作企画とかやるんですが、うまくいかなくて諦めてしまうことが多くて、それをそのまま記事にしています。そういうことがあって、うまくいっていない工作っておもしろいなと思っていて。失敗作はあまり世に出ないじゃないですか。そういうものを僕が見てたいと思って始めました。
――第1回から1年ほど経過して、どう感じていらっしゃいますか?
長く続けていくと、みんなどんどんうまくなっていくのかなと思っていたんですが、どんどん雑になってきていて(笑)。そういう方向性になるのかと思いました。
――普通、何回かイベントをやっていると、運営側も慣れてくるところがあると思うのですが、あまりそういう面が見えませんでした。
ほんとはもっとササッとしたいんですけど、毎回場所が違うので結局あたふたしちゃうんですよね。土俵に関しても、以前地方で開催したときに用意してくれたものが、塗装されてツルツルしていたので、ロボットが進まなくなるということもありましたね(笑)。
――今後、ヘボコンをどうしていきたいですか?
今、世界20カ国くらいでヘボコンが開催されているので、ワールドカップを開催したいですね。海外の人は予選とかなしで、来てくれたら出場できるという感じで。あと、ヘボコン自体がサッカーのようになってくれればと思います。
――サッカーのようにとは?
ブラジルの子どもたちが日常的にサッカーをしているように、路地裏とかでヘボコンをやっているというのが理想的ですね。ヘボコンがどんどん身近になってくれればいいと思います。
ということで、無事閉幕したヘボコン in 東京デザインウィーク。しかし、まだまだ終わりません。なんと10月31日(土)には、再度東京デザインウィークでデザヘボコンが開催されます。
そしてそして、11月7日(土)には、「技術力の低い人限定ロボコン in 九州(通称:九ヘボコン)」が行われます。こちらは出場者を募集中ですので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
ヘボコンは、一度見るとハマること間違いなし。笑いあり、笑いあり、笑いありのイベントは、見ているだけで幸せな気持ちになれます。
誰でも参加OK。その代わり下手くそであれ。ヘボコンだったら、手先が不器用な僕でも参加できるかも? 今度出てみようかなー。