10月24日(土)~11月3日(火)まで、東京・青山で行われている「東京デザインウィーク」。さまざまな企業や大学、アーティストなどがデザイン、アート、ミュージック、ファッション、フードといったジャンルで、最先端のクリエイティブなを発信。非常に刺激的なイベントです。
さて、僕が今回東京デザインウィークに訪れたのは、そんな刺激的なクリエイティブなもののなかから、もっともエッジーだと思うイベント「技術力とデザイン力の低い人限定ロボコン(通称:デザヘボコン)」を見るためです。
技術力が低い人のためのロボコン
「ヘボコン」は、ニフティが運営するWebメディア「デイリーポータルZ」が主催するイベント。自分で作ったロボットを戦わせて勝敗を競う、いわゆるロボコンです。同様のイベントとしては、ロボット甲子園などが挙げられます。
しかし、大きく異なるところが。それは出場するロボットが「ヘボい」こと。そう、ヘボコンは「技術力が低い人のため」のロボコンなのです。
2014年7月に第1回大会を開催してから、国内では7回くらい開催されているだけでなく、海外でも20カ国以上で開催されているという、人気イベント。その人気はやはり「ヘボさ」にあります。
どのくらいヘボいのか。エピソードには事欠きません。
●できあがったロボットが動作確認中に壊れる
●大会当日ロボットを電車に置き忘れ欠場
●自作できない人が多いため、ほとんどの人がタミヤのキットを使用。タミヤは「武器商人」と呼ばれる
●決まり手「自滅」が多い
しかし、なんと文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に入賞しているという、ヘボさの集合が何かを変えていくスタイルのイベントです。
僕は昨年のMaker Faireで、その場でロボットを作って戦わせる「ミニヘボコン」を観戦し、そのおもしろさとくだらなさに感動。そこで、今回密着取材をすることにいたしました。