新年度、新入園や新入学の子はもちろん、クラス替えなどで、それまで親しかったお友達と別のクラスになってしまったという子もいるでしょう。

5月に入っても新しいクラスでなかなかお友達ができなくて、園や学校が面白くない。

「もう行きたくない!」と言い出す子もいます。そんな時親はどんな風に声をかけてあげればいいでしょうか?

新しい環境に不安がいっぱい

新しい環境に不安を持つのは大人でも同じです。

例えばママだって、入園式や入学式で、知らない保護者達と顔を合わせるとなると緊張しますよね。

「他のママ達とうまくやって行けるかしら?」「輪の中に入れてもらえなかったらどうしよう?」「なんでも相談できるようなママ友はできるかしら?」などと不安に思うものです。

子どももきっと「お友達ができるかな?」「意地悪されたらどうしよう」と毎日ドキドキしながら園や学校に行っていることでしょう。

ですから、遊びに誘ってもらえなかったとか、名前を呼んでもらえなかったとか、他の子に無視されたとか、自分にはお友達がいないと感じるようなことがあれば、「行きたくない!」と言い出すこともあります。

どんな風に声をかけてあげればいい?

子どもが「行きたくない!」と言い出したら、まずは「どうして?」と優しく理由を聞いてあげましょう。

ここで重要なのは、決して責めるような口調で言わないことです。子どもは叱られると思うと口を閉ざしてしまいます。

「行きたくない」と自分の気持ちを素直に吐露できることは大切。今後もし、いじめなどの問題があった時も、子どもが親に自分の気持ちを言えるようにしておくことは、とても大切なのです。

行きたくないと言い出す理由は、ほとんどが友達関係でしょう。

・遊びに誘ってもらえなかった

・おもちゃを貸してくれなかった

・「入れて」って言ったのに「ダメ!」って言われた

・「見せて」って言ったのに見せてくれなかった

たいていの場合、例えば、人数が決まっているゲームだったから入れてあげられなかったとか、今自分が使い始めたばかりのおもちゃだから貸さなかったとか、相手にも理由があってのことで、悪気のないことも多いのです。

ですから、相手にも事情があるかもしれないということに、気づかせてあげましょう。

ただし、同じ事を毎日毎回されるようであれば、またママに言ってちょうだいと言っておきます。時には、いじめというケーズもあるからです。