スマホがあれば、誰でも簡単に家計簿をつけられる

そもそも、家計簿を記入するのが面倒だから、つけたくないという人がいたら、実はそれ、すでに問題が解決しています。今このコラムを読んでいるスマホがあるからです。

アプリストアで「家計簿」と検索するとたくさんの家計簿アプリがみつかります。「レシーピ」「zaim」などが有名ですが、デザインがかわいいもの、記入画面がシンプルなものなどたくさんありますので、自分のお気に入りを探してみてください(ほとんどが無料です)。

スマホ家計簿の便利なところはいつでも記入できること。夜にまとめ入力をすると思い出せない項目にイライラしてストレスですが、スマホなら電車の中とかランチの待ち時間にさくっと入力すれば完了です。

さらに、レシートをカメラ撮影すれば自動記入される機能もついていて、スマホの機能があれば入力の手間もほとんどありません。

「記入が面倒」「まとめて入力するのは時間がかかる」は紙の家計簿をつけていた時代のお話。だまされたと思って、まずは家計簿はじめてみましょう。

家計簿をつけていくと、ムダなお金の流れが見えて気持ちよくなってくる

さて、家計簿をらくらくつけられるようになったら、その家計簿を有効活用してみましょう。一時期流行したレコーディングダイエットは、自分の体重を記録するだけで減量がスタートするとしていましたが、家計簿は、あなたの1カ月の家計をレコーディングダイエットする「記録」だからです。

1カ月もつけるといろんな数字がたまります。家計簿アプリは項目別の分析や一週間ごとの集計などいろんなチェックができるので、それをじーっと眺めます。そして、そこから使ったお金の金額に見合った満足があったかどうかを考えてみます。

「お金を使っている割に、あんまりうれしかったり楽しかった記憶がないなあ」という出費こそが削るべき項目です。こうした予算はカットしても苦痛でないばかりか、むしろ気持ちよくなってきます。お金が減ったというストレスと、お金をかけた割に楽しくなかったというストレスが一緒に解消されるからです。

このとき、過去をさかのぼって反省しないようにしましょう。だいたい、反省しなければならないのなら、家計簿をつけることが楽しくならないからです。

また、使ったお金以上に満足感がある買い物はお得なお金のやりくりですから無理に削る必要はありません。なんでもかんでも節約すると思わず、ムダな出費、飽きている出費(でも止められない)を記録したデータからあぶりだしていくのです。