あなたは、「夫から感謝されたい」という願望を持っていますか?
明治安田生命が2018年10月に全国の20~79歳の既婚男女に対して行った「いい夫婦の日」に関するアンケート調査では、「夫婦円満のために必要なことは何ですか?」の問いに対し、全体では、次の3つがトップとなりました。
- 第1位「よく会話をする」
- 第2位「感謝の気持ちを忘れない」
- 第3位「相手を尊重・信頼する」
妻のランキングも同じ結果となりました。
一方、夫のランキングでは、2位が「家事に協力する」となっており、「感謝の気持ちを忘れない」は4位でした。つまり、この結果だけを見れば、妻のほうが「感謝されたい」気持ちが強いようです。
いずれにしても、「感謝の気持ちを忘れない」ことは夫婦円満の秘訣。
でも「夫からはほとんど感謝の気持ちが伝わってこない!」「ありがとうの言葉がない!」と不満に思っている妻は意外と多いかもしれません。
そんな妻の悩みを解決すべく、「夫に自然に感謝される」ポイントを、夫婦問題カウンセラーの渡辺里佳さんに教えていただきました。
夫が感謝してくれない原因は?
日々、家事や育児などに努めながら、夫から感謝されたい、もっと感謝してほしい、感謝してくれないのが不満という気持ちになることはありませんか?
このような場合、まずどんなことが原因として考えられるのでしょうか? 渡辺さんは次のように話します。
1.会話・コミュニケーション不足
渡辺里佳さん(以下、渡辺)「夫婦間でもともと会話が少ない場合、お互いに考えていることや思いが相手に伝わっていないことが考えられます。
この場合、いくら夫が感謝の気持ちを持っていても妻には伝わりませんし、会話する機会が少なければお互いの心のうちが見えません」
2.夫に対する期待が大きい
渡辺「夫からの『ねぎらいの言葉』や『感謝の言葉』を期待して待っている妻は、『こんなにやってあげているのに!』『どうして私ばっかり!』という不平不満が募っていることが多いもの。
妻は無意識のうちに、夫からの見返りを求めすぎているのかもしれません」
3.夫婦間に距離がある
渡辺「もともと冷めた関係ということもあります。この場合、妻は夫の本意がわからず、夫に対して不満が蓄積しやすくなります」
4.夫に「妻がやるのが当たり前」という認識がある
渡辺「夫側が、家事・育児は妻がやるのが当然だと思っているケースです。夫と妻の間に意識格差があると、妻側に不満がたまりやすくなります」
5.感謝の気持ちはあるが、恥ずかしくて口にしない
渡辺「男性はシャイでナイーブな人が多く、妻に対して感謝の気持ちはあっても、恥ずかしくて言葉にしないので伝わらないということもあります」
夫に感謝を促す方法
そこで渡辺さんに、夫から感謝され、自分も夫に感謝するような円満な夫婦になるための解決策を、原因別に教えていただきました。
1.会話・コミュニケーション不足
渡辺「普段から意識して会話をするように心がけること。あいさつや天候などたわいないことも話すようにして、自然とコミュニケーションの回数を増やすようにしましょう」
2.夫に対する期待が大きい
渡辺「夫に対して多大な期待をしないこと。夫のためにやるという意識を減らし、例えば、自分のスキルアップのため、子どものため、というように、夫にフォーカスしすぎないようにします」