2016年のフェチトレンドは!?

フェチフェス05 (提供=フェチフェスフロンティア)

2015年、フェチイベントを歩き回って私が感じたのは次の3点です。

・フェチが日常に溶け込んできた。

・日本人が自分の欲望に忠実になってきた。

・女子がフェチに対して積極的になってきた。

フェチフェスが『おーくぼんぼん』で紹介されたり、デブライブが『ズームイン!!サタデー』に出演したり、古賀学さんがTVCMデビューを果たしたり……。

“デブライブ”のプチトーク&プチ撮影会@むちフェス03

フェチはメディアを通して全国に拡散されています。最近では、Twitterのトレンドに「BLカフェ」などのフェチいワードがランキング!Twitter好きの日本人は日ごろからフェチと出会っています。

フェチは、個性や自由などの表現になると同時に、没個性や束縛などの表現にもなります。フェチは、あらゆる価値観や嗜好を表現できる強力な手段です。「自分のやりたいことはフェチにあったんだ!」と気づいた人たちは、フェチを日常生活やアート活動に取り入れています。そこには、“本当の自分”をさらけ出せるユートピアがあるからです。ハロウィンのコスプレが定着してきたように、フェチも文化として定着しそうな勢いです(笑)。

そんなフェチの中心には、「かわいさ」や「透明感」を求める女子たちの姿も!彼女たちの後押しもあって、暗くてマイナーな「フェチ」は、明るくポップな「フェチ」へと変わりつつあります。

フェチがますます注目されるだろう2016年。フェチトレンドはどうなるのでしょうか?

パンチラやふともものような、体の一部をテーマにした展覧会などが増えそうです。指や唇、ヘソなど、あらゆる部位が表現の対象になります。擬人化とコラボしたらもっと面白いでしょうね!

また、いわゆる“マイノリティ”の人たちの活躍にも注目したいところです。性別などのしがらみにとらわれないアート活動は、ゼンタイやラバー、首輪など、ファッション性の強いアイテムと結びつくかもしれません。

2016年には、どんなフェチとの出会いがあるのでしょうか?今からとても楽しみです!!

家庭教師を本業とするライター。アート、教育、地域情報を軸に、広く文化全般を対象に執筆。まじめに教材作成をする一方、サブカル、妖怪、アングラ、フェチなどに関連するイベントを一眼レフ片手に取材します。「好きな人を応援する」がモットー。