アートを楽しめる癒しのデッサン会
4階の奥ではデッサン会が行われていました。
出展作家さんやお客さんがモデルをグルッと取り囲んでデッサンに集中していました。そんな光景を、ギャラリーのお客さんが静かに見守ります。
モデルは、比乃めでるさん、柚園みどりさん、影山とみこさんの3人。スクール水着やレオタードなどを着用した彼女たちは、10分ごとにポーズを変更していきました。
自分でデッサンするもよし、ギャラリーとしてデッサンの様子やモデルさんを眺めるもよし。癒しの空間としても居心地の良いデッサン会でした。
デッサン会の舞台裏に迫る
ユニークなデッサン会を企画した山本さんにインタビューしました。
――デッサン会の企画意図を教えてください。
今回のデッサン会からは、密室での開催ではなくオープン形式にし、同人参加作家さんにも参加していただきました。普段の作品とは異なる作家さんの線やタッチをお客様に見ていただくためです。
お客様と作家さんとのつながり、作家さん同士のつながりなど、デッサンを通して新しいコミュニケーションを生み出すことをコンセプトにしています。
――デッサン会の魅力や楽しみ方などを詳しく教えてください。
同人作家さんの専用スペースの後ろに、来場者全員が自由に行き来できるフリーエリアを設けています。お客様は、デッサンしている作家さんの姿を直接見て、そこから作家さんの気持ちや技術を肌で感じ取れます。憧れの作家さんの生デッサンをその場で楽しめるのも魅力ですね。
また、モデルさんも、写真や動画撮影とは異なるポージングをしてくれます。デッサン会には、新しい発見がたくさんあります。
――実際にデッサン会を開催してみていかがでしたか?
作家さんからの反響が想像以上に多かったのが印象的でした。当初は、「面白そうだけどオープン形式はちょっと……」という作家さんの消極的な意見も多くありました。しかし、実際には、当初予定していた約3倍の人数の作家さんに参加いただきました。今後の可能性を広げる第一歩になりました。
――デッサン会の今後の展開などを教えてください。
今回は、通常のデッサン会では行われないことを実施し、多くの経験値を得ました。それを最大限に活かし、むちフェスならではのデッサン会として続けていきたいですね。また、「描くことの面白さを伝える」は軸として大切です。この軸から新しいコミュニケーションが広がっていくと思います。
企画としては、デッサン技術の発信やタブレットの導入、SNSとの連動なども検討しています。参加者全員が楽しめる環境を作っていきますので、今後もどうぞご期待ください。