家計報告会の効果
家計報告会で情報共有化を行うと、課題に力をあわせて取り組めるようになるというのが一番の効果ですが、他にも良い面があります。
我が家の家計についてきちんと報告することで、お互いに疑心暗鬼になったり不満を募らせたりすることが少なくなっているように思います。
必要なことに払っていることでも、自分の分からないところでお金が使われていると、「好き勝手に無駄使いしているんじゃないか?」と思われることもあります。
また一生懸命家計のやりくりをしているのに、そのことがわかるように伝わっていないと「私ばかり頑張っていて協力してくれない」といった不満も持ちがちになるのではないでしょうか。
情報を共有化して認識をあわせておくことで、そういうもやもやした感情も少なくなります。するとお金の管理も安心して任せることができ、たまに少し大きな買い物が必要になっても堂々と使えるようになりました。
定期的な見直しにも役立てよう
今まではちょうどよいバランスできていた家計でも、年と共に支出の内容も変わりいつの間にかバランスが崩れてしまうこともあります。
特に共働きで家賃や食費や教育費等をそれぞれ分担しておいたような場合には、子供が大きくなり教育費や食費が多くかかるようになったのにそれを担っている方の収入はそれほど伸びずに一方の負担ばかり大きくなってしまっていることもあるでしょう。
定期的に家計報告会を行うことは、収入と支出の全体バランスを確認し、今後どうしていくか見直すことにも役立ちます。
家計管理は今がどうなっているか把握して、今後どうしていくかを決めていくことが大切です。
家計報告会はそれを家族で取り組むためのよいきっかけになりますので、大変そうと思う人もいるかもしれませんが、年1回くらいはトライしてみることお奨めします。
柴田千青
キッズ・マネー・ステーション認定講師・1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®。出産退職を機にメーカーの技術職からファイナンシャルプランナーに転身。金銭教育を中心に、ワークショップやセミナー講師や執筆を行っている二児の母。