職場や学校の皆とカラオケに行くと、歌える曲が一気になくなりがち

これは、ちょっと切ないあるあるです。

気心の知れた"オタクな友達"、略して"オタモダチ"と一緒にカラオケに行く時は良いのです。変身魔法少女アニメ主題歌を歌おうが、マイナーな深夜アニメの楽曲を歌おうが、女性声優アイドルの曲を歌おうが引かれない、そんなシチュエーションならアニソンカラオケは最高に楽しいのです。

問題は、アニメを知らない人たちとカラオケを共にした時のあの圧倒的な孤独感!

流石にアニソンを歌うこともできず、かといって、アニソンを愛する余り、世間一般で現在ヒットしているJ-POPの曲には疎くなっており、そちらの持ち駒も少なく……。

一気に歌える曲の選択肢がなくなり、あたかも両翼をもがれた上に雁字搦めにされた気分に。中村あゆみさんの名曲『翼の折れたエンジェル』って、もしかして、今の自分のことを歌っているのでは……? ぐらいのことを考えたりもします。アニソンを封じられ、みんな翔べないエンジェルです。

とりあえず、その場の雰囲気と空気を読んで、同僚が歌う湘南乃風に合わせてオシボリをグルグル振り回して、ひたすら時間が早く進むことを祈りつつ、その場をやり過ごしたりとか……あると思うのです!

非アニメファンとのカラオケでは、J-POPアーティストのアニメタイアップ曲で乗り切りがち

しかし、そんな素の自分を出せない厳しいシチュエーションでも我々には力強い味方がいます。

それが、有名アーティストによるタイアップのアニソン主題歌です!

アニメをコアに知らない人には、アニソンとは思われず、尚且つ、こちらは作品を観ているので歌うことができる。更に、有名曲が多いので、皆で盛り上がれる……と、非アニメファンとのカラオケでも歌うことができる頼もしい名曲たち。

『鋼の錬金術士』におけるL'Arc~en~Cielの『READY STEADY GO』に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』。ちょっと懐かし目の名曲ならば『るろうに剣心』のJUDY AND MARY『そばかす』やSIAM SHADEの『1/3の純情な感情』。ビジュアル系世代ならストライクな『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』のPENICILLIN『ロマンス』といった楽曲が大定番でしょうか。

こうしたJ-POPとアニソンの橋渡しとなったボーダレスな名曲の数々が私達を力強くサポートしてくれるのです!

それで、意外と隠れオタクをやっている人の琴線に引っかかったりとかも時にはあります。『リライト』を歌った後に、『READY STEADY GO』を入れられて「あれ? もしかして、アニメの話とかを一緒にできるタイプの人? 分かっている人?」といった感じで、スタンド使いがスタンド使いに出会う時みたいに、引かれ合うこともあるんじゃないかと。

アニメの主題歌ではなく、キャラソンや劇中歌を歌うと知っている人が少なくて孤独感を抱きがち

最近は、カラオケ店もアニソンや声優ソングに力を入れており、物凄い数の楽曲が配信されています。

機種によっては、アニメのオープニング曲やエンディング曲だけではなく、作品に登場するキャラクターの曲……所謂"キャラソン"や劇中歌までバッチリと押さえられていたりすることも。

そのマニアックなチョイスに思わず嬉しくなってしまい、歌ってみたいと思うのですが、毎回、アニメを観ていれば流れてくる主題歌とは異なり、キャラソンや劇中歌は単体のシングルやサウンドトラックのCD、或いは、映像ソフトの特典として付いてくるという形式のものが大多数。

それ故に、熱心に作品を追っているコアなファンでなければ、その曲を知らない場合がほとんどなのです。

張り切ってキャラソンを歌ってみたものの、周囲のリアクションは薄く、さっきまであんなに盛り上がっていた仲間も次に歌う曲を決める為に端末いじりに没頭していたり……と孤独感と疎外感を一気に感じること、あると思います!