猫だって恋をしたり喧嘩したり…その瞬間をとらえたい

『猫だって鼻提灯くらいできるもん。』『島ねこぽん』あおいとりさん

――猫写真の撮影を始めたきっかけを教えてください。
2013年6月ごろに「鼻提灯ねこ」を撮影したことです。本当に偶然だったんですが、こんなに人間くさい表情をするのか、と印象に残りました。そこからもっといろんな瞬間を撮ってやろうと思うようになりました。

――猫のどんなところが好きですか?
猫は絵になりますし、こびないし、自由というかありのままで生きている。きっと自然の中で生きる野良猫には大変なこともあると思うのですが、そういう部分を感じさせないところに惹かれます。

――撮影を続ける中で猫との関わり方など、変化はありましたか?
以前は「こういう写真を撮ってやる」というのがあって、構図も先に決めて、あくまでも写真ありきでした。最近では力まずに「いい写真が撮れればラッキー」くらいに考えています。

――撮影のときに意識していることはありますか?
基本的なことですが、エサやりを禁止しているところではご飯をあげない、嫌がっているのに追いかけまわさない、などです。

写真としては人間くさい猫の瞬間を撮りたいです。手招きをしているような姿、舌を出している表情、相手を気遣っている様子とか。ある時撮影した猫は、完全に僕を見下してるんだろうな、という雰囲気じでした(笑)。

猫も人間と同じように恋をしたり、喧嘩したり、会話したりしているように思えるんです。写真を通じて猫と対話ができたらいいですね。たまに気持ちが通じることがあります。「舌とか出してくれないかなぁ」と思っていると、ペロッと出してくれたり(笑)。そういう時はやった! って感じですね。

フォトギャラリーあっちもこっちも“モフモフ”な「ねこ休み展 冬2016」の“スター猫”たち【写真満載】