最強市民ランナー・川内優輝選手は、1週間のうちハードな練習を行うのはたった2回というトレーニングで成長しました。その他の日は、基本的に疲れを抜くためにジョギングのみのメニューです。そんなメニューであなたもサブ4(4時間以内完走)を目指してみませんか。

リオデジャネイロ五輪男子マラソン代表最終選考会の「びわ湖毎日マラソン」に挑んだ公務員ランナー・川内優輝選手。しかし、レース中盤で代表争いから脱落してしまいました。

ただ、最後にはトラックで1人をかわし、見事7位でレースを終えました。

「2時間8分14秒」の自己ベストには及ばす、代表選考からも落選してしまいましたが、公務員ランナーとして多くの夢を与えるランを見せてくれました。

川内優輝選手はどんな選手だったのか

実は川内選手は、意外にも学生時代はあまり知られた選手ではありませんでした。高校時代はオーバートレーニングの傾向があり故障続き。特に目立った活躍はできなかったのです。

そんな川内選手が輝きだしたのは、学習院大学時代。当時監督だった津田誠一さんと出会ったことで、頭角をあらわすようになり、関東学連選抜の一員として箱根駅伝に出場するまでに成長しました。

大学時代がターニングポイントとなった川内選手。その陰には「津田式」とも言われる津田監督の教え方がありました。ハードなトレーニングと精神鍛錬が必要なイメージのある大学駅伝。

ですが、この津田式では、週に2回だけ集中して走力を強化する「ポイント(強化)練習」が軸となっているのです。

一週間のうち、強化をするようなトレーニングはたった2回のみ。その他の日は、基本的には疲れを抜くためにジョギングのみのメニューとなっています。当時、学習院大学でこの指導方法を採用しており、特別、厳しいトレーニングを毎日課していたわけではないのです。