毎週水・土曜日に行われるポイント練習では、スピードを意識した内容で、インターバル走、ペース走、20~30kmの距離走を行います。ただし、それほど速いペースは設定しているわけではありません。それぞれの走力を考えて、やや抑え気味に走るようです。
ますます大学駅伝のトレーニングイメージが変わってきますよね。なぜ、ここまで無理をしていないかというと、「歯を食いしばりながら頑張って練習すれば速くなるってものじゃない」という津田さんの考え方があるからです。
こういった津田式の元でトレーニングを積んだ川内選手はメキメキと成長。通常、実業団選手ならば月間1000kmも走ると言われていますが、公務員としてフルタイムで働く川内選手にはそういった環境はないので月間600kmほどとなっているそうです。
しかし、少ない走行距離でもしっかりと結果を出し続ける川内選手。今でもこの津田式が支えていると言えるでしょう。
そんな津田式、皆さんも教わってみたいと思いませんか。特に市民ランナーの一つの壁ともなるサブ4(4時間以内に完走)を突破したいランナーにとって、短い期間で効果的なトレーニングは魅力的だと思います。
筆者もサブ4を目指す1ランナーであります。4月開催のかすみがうらマラソンにはエントリー済み。
ぜひ、この津田式で調整したいところです。今回参考にしたのは津田さんの著書『常識破りの川内優輝マラソンメソッド』です。
同書ではレース8週前(2カ月前)からのトレーニングを紹介しています。では、早速、津田式を見ていきましょう。