1.夕食の時間を早める
「残業前に食事をして、帰宅後には食べないか、少しだけ食べるにとどめること。さらに休日は夕食の時間を30分早めてみてください。BMAL1のリズムに合わせて夕食を早めることで、食事内容を変えることなく、脂肪をためにくい状態を作れます」
2.絶食時間を意識する
「絶食という行為は生体リズムを助けています。夕食を早めに終えて絶食(夕食後は何も食べない)していると、就寝前に体温が下がった状態になります。
睡眠にかかわる生体リズムには、内臓の温度である深部体温リズム(※)があり、この深部体温が低くなるほど起きていられなくなり、逆に高くなるほど活動的になることがわかっています。眠り始めの体温が急激に下がるほど、深く眠れるようになります。
つまり、夕食後の絶食によって、深い眠りが促されるというわけです」
※人間の深部体温は、起床11時間後に最高になり、起床22時間後に最低になるリズムを持っている。
3.1・2を4日間続けてみる
「習慣化に適しているのは3.5日リズムです。私たちには7日周期のリズムが備わっています。その半分である3.5日は、私たちが既存の刺激に慣れて、新しい刺激を欲する周期であると考えられています。
言い換えると、3.5日で新しいことへの関心や取り組むエネルギーが切り替わるということ。“3日坊主”も生体リズムが引き起こしているものですから、何か新しいことを習慣化させたいなら、まずは4日続けることで習慣化されやすくなりますよ」
体の仕組みを知ることで、太らない食べ方、過ごし方ができるようになる――。それはダイエット=ストレスフル、というイメージを覆すものではないでしょうか。
本書では他にも、食べすぎや食への執着から抜け出す方法や35歳からの太らない食べ方・働き方など、“知る”ことでストレスなくダイエットできる方法が詰まっています。「知っておくと一生使えるダイエットの思考法」を自分のものにしてみては。