何事も基礎となるフォームが大切です。

・ピアノの指の位置

ピアノのレッスンを受けるとまず鍵盤と指の位置をしっかりと練習させられます。これで将来、難しい曲も弾けるようになる基礎が身に付きます。

・タッチタイピング

パソコンのキーボードを早く打つための正しい指の位置があります。指のポジションを守って打つ“タッチタイピング”ですね。一番無駄な動きをしないで指の決まりがあり、これをマスターするとかなり正しく早く打てるようになります。

・スポーツ

ゴルフも野球も最終的にうまくなるには基本のフォームをしっかり身に付けていなくてはなりません。これができていない状態で数多くラウンドしても試合をこなしてもどこかで壁にぶつかりますよね。

優先すべきは“文字の形”より“持ち方”!

大人はこれから先、作文を書いたり、テストを受けることも少ないでしょう。パソコンのキーボードで何でも事足ります。けれども、これから未来を切り開いていく子どもはどんなにIT機器が発達しても文字を書くことから逃れることはできません。

だったら小さいうちに正しい持ち方を身に付けておいた方がお得ですね。

正しい鉛筆の持ち方の基礎、土台をしっかりつけておきさえすれば、今、お化けのような字や消え入りそうな湯気や髪の毛のような字を書いていても大丈夫です。必ず上手に書けるようになります。

でも、残念ながら持ち方だけはそうはいかないのです。

パソコンのタイピングで、正しい指の位置(=ホームポジション)をマスターするために、我流で身に付けてしまった癖を直すのがかなり困難なのは、挑戦した人はお分かりかと思います。

文字は練習していくうちに必ず上手くなっていくものですが、鉛筆やお箸の持ち方はそのうち直るどころか、最初に悪い癖が一生ものとして身に付いてしまいます。

ですから“文字を筆順正しく綺麗に書く”“計算問題を正解する”ことばかりを優先しないで、まず正しい鉛筆の持ち方をマスターさせましょう。

塗り絵をはじめたら教えよう

家庭でお絵描きしているとき、字らしきものを書こうとしているとき、2歳でも3歳でも最初に「こうやって持つんだよ」と教えると簡単に身に付きます

こんなクレヨンもあります。

上から手全体でクレヨンを持つ形になっていて、これが長い鉛筆になっても自然に正しい持ち方に移行するものです。
普通のクレヨンよりはちょっとお高いですが「正しい鉛筆の持ち方を一生物として習得させる」ことが出来たらお安いかもしれませんね。

また、鉛筆に移行した時もこのような道具は色々ありますので活用してみてください。