息苦しい時の原因別対処法

息苦しくなってしまう原因別に対処法が異なりますので、原因別の対処法をご紹介しましょう。

ただし、原因が思い当たって自己改善に努力していも症状が治まらないとき、ストレスを感じていないのに息苦しくなるときは、隠れた病気が原因の場合もありますので、早めに医師に相談することをお勧めします。

1.十分に息を吐けていないとき

軽く鼻で息を吸って、肺の中に残っている空気を出し切ってしまう気持ちで息を思いっきり吐いてみましょう。その後に大きくゆっくりと深呼吸します。このとき、鼻で息を吸って口で息を吐く習慣をつけましょう。

また、早い呼吸は手足がしびれたり、頭がくらくらしたりしますので、ゆっくりと呼吸をして安静にしていましょう。

身体が酸欠状況ですから、少し時間はかかりますが、身体中に十分に酸素がいきわたると体調は回復していきます。

2.ストレスで横隔膜や肋骨の動きが悪いとき

ストレスによる緊張が原因です。ですから、身体をリラックスさせるのが一番です。

「呼吸してない?」と感じた時、深呼吸をする前に、肩を落として大きく体を動かしてみましょう。次に息をこれ以上吐けないというくらい口から息を吐き、鼻で息を吸いましょう。

次は、肋骨を開くように肩を回して、背筋を伸ばしてみましょう。肋骨が開くことで、肺が膨らみやすくなります。

緊張して自律神経が乱れている人は、猫背になりがちで、肋骨が狭くなって肺を圧迫します。
だから、まず顔をあげて胸を張って大きく深呼吸をするのです。そうすることで、肺が膨らみやすくなって、しばらく安静にしていると、息苦しさから解放されます。

焦って呼吸をしようとするのは逆効果です。慌てて息を吸うと、小刻みになりがちで、酸素過多になって、頭がふらふらしたり、手足がしびれたりしてしまいますので、注意しましょう。

息を吐けば吐いた分だけ息を吸うように人の身体はできているのです。だから、とにかく息を吐いて、その反動で息を吸うようにしましょう。

また、めまいやふらつきを伴うときは、リラックスしようと身体を動かすのではなく、横になってもかまわないので、肺や内臓を圧迫しないような体勢で、安静にしていましょう。

3.胃が上がってしまって肋骨の動きを妨げているとき

胃下垂等病気が原因の場合は、医師に相談しましょう。下記の方法は該当しないこともあります。

主にストレスが原因で胃が上がってしまって肋骨の動きが妨げられているときは、まず背筋を正して、肋骨の下あたりの胃を下に手で正しい位置に押し下げてみましょう。ただし空気がたまって苦しいときは無理には押さないように注意してください。無理をすると吐き気が悪化することもあります。

自分でうまくできない人は、整体で身体のゆがみを改善してもらうことで、胃が正しい位置に戻りやすくなります。

姿勢が悪く、内臓の位置がずれてしまうと、内臓が圧迫されて内臓機能も低下しますので、さまざまな未病の原因になります。内臓機能低下に加えて酸素不足ですから、胃腸の不調も起こりやすくなります。

また、ストレスが強い場合の寝姿勢が原因のときは、仰向けに姿勢良く寝るように心がけましょう。

仰向けに寝ると胃のムカムカがひどくなるときは無理をしない方がいいので、その場合は横向き寝でも可能な限り顎を上げて眠りましょう。少しでも背筋を伸ばすことができ、内臓圧迫(胃が下がる状態)が最小限にできます。