それぞれの思惑が渦巻く「PTAあるある」6選
山本さんは、自身も3年間のPTA活動を行っており、その中で様々な体験をしたようです。そんなPTAに携わった者ならわかる「PTAあるある」を、同書にて紹介しています。
ご本人も「これを読めば、役員と委員のなり手がいなくなる」と指摘しているほど、PTAの実態は足の引っ張り合い。皆さんも、以下に心当たりはありませんか?
■「ねぇねぇ、推薦委員から連絡来た? 赤紙来た?」
冒頭の会話ですが、この時期になると一部の熱心な保護者のあいだではこのような会話が展開されます。ただ、熱心にこの話をする保護者はPTA活動に熱心なわけではなく、噂話に情熱を燃やしているだけのよう。
「そういう人は、じつは推薦されていないことが多いのだが『連絡来ても断るよね、ふつう~』などと触れてまわる。推薦委員からしてみると、活動の邪魔でしかない」と山本さんは指摘しています。
■推薦委員が自宅前で待ち伏せしていて、家に入れない
推薦委員は、次期役員が決まらないことにはその活動を終えることができません。電話での交渉がほとんどですが、誰かに「会えばなんとかなる」と入れ知恵されたのでしょう。自宅までやってきて交渉する人も。「待ち伏せされたほうはたまったものではない」とは山本さん。これでは、待ち伏せする方も待ち伏せされる方も、気疲れしてしまいますね。早くこのシステムは終わりにしたいもの。
■「今年の役員は○○組で固めた」
住んでいる地域や出身の保育園、幼稚園などで少なくとも派閥ができたりするものです。そんな派閥がまるっと役員会にはいってしまったら……。「派閥外から役員になってしまったりすると、肩身の狭い思いをするとかしないとか」(同書より)
■「主人が単身赴任で~」「下の子がまだ小さくて」
小学校6年間で1度も委員をやらずに逃げ切った人も、いなくはいません。実際に色々な事情が重なって、担当するのが難しかった人もいるでしょう。そうなると、事情があることを周囲に伝える必要があり、それはそれで気苦労します。あからさまに噓をついている人も、中にはいるようです。
■「委員やってよかった」
一年間、委員をやっていた人の感想です。そんなに良ければ2回目もと思いたいところですが、基本的に2回目はないようです。「だって、いい経験は、ほかの人にもしてほしいから」がその理由。なんともかんとも。
以上が「PTAあるある」。うーん、やっぱり、PTAやらなきゃダメですか?